「Amazon Web Services」の版間の差分
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これらの問題の関係を一挙に解決する目的でAWS互換の環境を[[オンプレミス]]に構築できる[[オープンソース]]の[[OpenStack]]を売る[[SIer]]も激増している。 | これらの問題の関係を一挙に解決する目的でAWS互換の環境を[[オンプレミス]]に構築できる[[オープンソース]]の[[OpenStack]]を売る[[SIer]]も激増している。 | ||
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2019年12月12日 (木) 01:57時点における最新版
Amazon Web Services(読み:あまぞん・うぇぶ・さーびすず、略称:AWS)とは、米Amazon社が提供する様々なクラウドコンピューティングサービスの総称である。
概要[編集 | ソースを編集]
AWSは1時間単位で借りられるレンタルサーバーや様々な種類のデータベース、さらにはオンラインゲーム向けのロビーサーバーなど色々ありすぎて把握するだけでも大変である。
支払いはクレジットカードのみ[編集 | ソースを編集]
AWSが旧来の類似サービスと大きく異なる点としては、請求はクレジットカードで後日まとめて行われるため、事前に契約書を交わして入金してという手順がなく、ワンクリックでこれらのサービスの契約や解約ができる点にある。
プリペイドカードも使える[編集 | ソースを編集]
通常のクレジットカードに加え、Vプリカやau WALLETなどでの支払いも可能となっている。
従量課金である[編集 | ソースを編集]
AWSは事前契約が必要ないかわりに請求額が毎月一定額ではない。 これは利点でもあり欠点でもある。
このような支払い方法は中小企業では問題になることは少ないが、年度単位で予算が決まっている日本の官公庁や大企業の部署単位では非常に使いにくい。
このため官公庁や大企業などでの利用には中間業社をかましてかなり余裕をみた年払いの定額料金で契約していることが多く、金額的なメリットは類似サービスやオンプレミスと比較しても何一つないのが実情である。
また、法人におけるクレジットカードでの決済はルーチンワークを乱すとして経理に嫌われることが多いという問題点も抱えている。
料金は高い[編集 | ソースを編集]
多くのAWSの紹介記事では「料金が安い」と紹介されていることが多い。
これは自前でデータセンターを用意し、24時間体制で監視員や警備員を配備し、サーバーの冗長化(リダンダント)もバックアップも完璧に行っている前提とAWSとの比較である。たとえば自社でメインフレームを運用している大企業であれば非常に安価であるといえるだろう。
一方、個人や中小企業に人気の「さくらVPS」などと比べるとAWSは遥かに高額なものである。
さくらVPSでは物足りなくなり、データセンターを借りてサーバーを置こうとしているなら検討の価値はある。
その他[編集 | ソースを編集]
これらの問題の関係を一挙に解決する目的でAWS互換の環境をオンプレミスに構築できるオープンソースのOpenStackを売るSIerも激増している。