「Camera Serial Interface」の版間の差分
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2020年6月23日 (火) 08:04時点における最新版
Camera Serial Interface(通称:CSI)とは、 Mobile Industry Processor Interface Alliance(通称:MIPI Alliance)が策定するスマートフォンやシングルボードコンピューターにカメラを接続するためのインターフェイス規格である。
概要[編集 | ソースを編集]
PCであればカメラはUSBで繋ぐことが多い。 外付けのみならずMacBookなどのノートPCでは液晶にカメラが搭載されているが内部ではほぼUSBで接続されている。
一方、スマートフォンやシングルボードコンピューターなどの多くもUSBホストを搭載しているのでUSB接続でも良さそうなものである。しかし、カメラ側にUSBデバイスとしての機構をつけると大掛かりになる。そこでデバイスをカメラに特化することで、カメラ側の実装をシンプル化するために開発されたのが、このCSIというインターフェイスという規格である。
ビデオカメラ用途はピュアオーディオとは違いデータ量の桁違いに多いため、高速な通信が求められる。 CSIではPCI Expressのようなに複数のレーンを束ねることが可能で1〜8レーンを利用でき、一番下位の規格でも1レーンあたり1Gbpsの通信速度が出るため、安価にUSB 3.0以上の通信速度を得ることができる。
参考価格でいえばアナログRGB信号をCSI-1に変換するチップは1個200円(ロット1000個時)くらいである。
物理層[編集 | ソースを編集]
物理層は大きくわけて以下のとおりである。
D-PHY[編集 | ソースを編集]
MIPI D-PHYは最初に登場したものである。 通信速度は1レーンあたり最大1.0Gbpsとなっている。 ピン数は6ピンとなっている。
C-PHY[編集 | ソースを編集]
MIPI C-PHYはCSI-2で利用される規格である。 通信速度は1レーンあたり最大2.5Gbpsとなっている。 ピン数は3ピンに半減しているが3ピンの製品はほぼ見当たらず「6ピンで2倍速」という製品ばかりである。
M-PHY[編集 | ソースを編集]
MIPI M-PHYはCSI-3で利用される規格である。 通信速度は1レーンあたり最大6.0Gbpsとなっている。
主な規格[編集 | ソースを編集]
CSI-1[編集 | ソースを編集]
MIPI CSI-1はカメラとホストプロセッサとの間のインターフェースを定義するアーキテクチャとして登場した。 物理層は「D-PHY」が採用される。
CSI-2[編集 | ソースを編集]
MIPI CSI-2の仕様は2005年に登場した。 物理層は「D-PHY」と「C-PHY」が利用できる。 Raspberry Piのカメラ端子がこれ。
CSI-3[編集 | ソースを編集]
MIPI CSI-3の仕様は2012年に登場した。 物理層は「M-PHY」が採用される。