「ピピンアットマーク」の版間の差分
ナビゲーションに移動
検索に移動
(→本体仕様) |
Administrator (トーク | 投稿記録) |
||
(同じ利用者による、間の5版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
− | '''ピピンアットマーク''' | + | '''ピピンアットマーク'''(Pippin atmark)とは、[[バンダイ]]と[[アップル]]が共同開発した[[家庭用ゲーム機]]である。米国および欧州では「[[ピピンアットワールド]]」という製品名で販売された。 |
+ | |||
==概要== | ==概要== | ||
− | 日本で発売されたピピンアットマークは当時の[[Macintosh]]と同じ[[プラチナカラー]] | + | 日本で発売されたピピンアットマークは当時の[[Macintosh]]と同じ[[プラチナカラー]](白色)が用いられた。一方、海外向けの[[ピピンアットワールド]]では黒色が用いられている。 |
+ | |||
+ | ピピンアットマークでは専用の[[ソフトウェア]]に加え、「[[CD-ROM]]から直接起動できる」[[漢字Talk]] 7.5([[MacOS]] 7.5)対応の[[ソフトウェア]]を利用できる。[[ハードディスク]]に[[インストール]]が必要なソフトウェアは動かない。 | ||
+ | |||
+ | 先行した[[セガサターン]]や[[プレイステーション]]より低性能でありながら高価格で、[[Mac]]や[[PC]]と比べると低性能すぎなうえに制限も多く実用的ではない。 | ||
− | + | しかもピピンアットマーク専用ソフトは[[ファミコン]]や[[PCエンジン]]の[[ゲーム]]よりもショボい[[クソゲー]]しか存在しないという。2000世紀初頭に流行した素人が作った[[Flashゲーム]]たちの方がクオリティが高いくらいショボい。 | |
− | + | このため実質的な[[ソフトウェア]]は[[漢字Talk]] 7.5向けに[[Macromedia Shockwave]]で作られた実写[[アダルトゲーム]]くらいしかないという凄惨さを極めた。 | |
+ | |||
+ | さらに当初の販売は電話注文のみであった。 | ||
+ | |||
+ | 全世界累計販売台数が4万2000台と「世界一売れなかったゲーム機」として知られる。[[バンダイ]]によると10万台くらい作ったらしい。 | ||
− | |||
==本体仕様== | ==本体仕様== | ||
− | + | * [[CPU]]: [[PowerPC603]] (66MHz) | |
− | *CPU: PowerPC603 (66MHz) | + | * [[RAM]]: 6MB (うち1MBは[[VRAM]]) |
− | *RAM: 6MB ( | + | * [[CD-ROM]]: 4倍速 |
− | *CD-ROM: 4倍速 | + | * [[モデム]]: 14400[[bps]] |
− | *モデム: | + | * 価格 |
− | *価格 | + | ** 特別ネットワークセット: 64800円(税別) |
− | **特別ネットワークセット: 64800円(税別) | + | ** ピピン@セット(モデムなし版):49800円(税別) |
− | **ピピン@セット(モデムなし版):49800円(税別) | ||
==関連項目== | ==関連項目== | ||
− | |||
*[[TV JACK]] | *[[TV JACK]] | ||
*[[インテレビジョン]] | *[[インテレビジョン]] |
2020年10月8日 (木) 04:54時点における最新版
ピピンアットマーク(Pippin atmark)とは、バンダイとアップルが共同開発した家庭用ゲーム機である。米国および欧州では「ピピンアットワールド」という製品名で販売された。
概要[編集 | ソースを編集]
日本で発売されたピピンアットマークは当時のMacintoshと同じプラチナカラー(白色)が用いられた。一方、海外向けのピピンアットワールドでは黒色が用いられている。
ピピンアットマークでは専用のソフトウェアに加え、「CD-ROMから直接起動できる」漢字Talk 7.5(MacOS 7.5)対応のソフトウェアを利用できる。ハードディスクにインストールが必要なソフトウェアは動かない。
先行したセガサターンやプレイステーションより低性能でありながら高価格で、MacやPCと比べると低性能すぎなうえに制限も多く実用的ではない。
しかもピピンアットマーク専用ソフトはファミコンやPCエンジンのゲームよりもショボいクソゲーしか存在しないという。2000世紀初頭に流行した素人が作ったFlashゲームたちの方がクオリティが高いくらいショボい。
このため実質的なソフトウェアは漢字Talk 7.5向けにMacromedia Shockwaveで作られた実写アダルトゲームくらいしかないという凄惨さを極めた。
さらに当初の販売は電話注文のみであった。
全世界累計販売台数が4万2000台と「世界一売れなかったゲーム機」として知られる。バンダイによると10万台くらい作ったらしい。
本体仕様[編集 | ソースを編集]
- CPU: PowerPC603 (66MHz)
- RAM: 6MB (うち1MBはVRAM)
- CD-ROM: 4倍速
- モデム: 14400bps
- 価格
- 特別ネットワークセット: 64800円(税別)
- ピピン@セット(モデムなし版):49800円(税別)