「超高速開発ツール」の版間の差分
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2015年11月14日 (土) 05:05時点における版
超高速開発ツールとは、いわゆるソースコードをガシガシ書くプログラミングを一切せずにシステム開発ができてしまう夢のような開発環境のことである。
概要
超高速開発ツールは大雑把にいえば昔ながらのアップルのFileMakerやマイクロソフトのAccessのことである。 これらは個人向けのお手軽データベースを名乗っており、法人向けには安物と蔑まれる傾向があるため、高値で売りたい者が「超高速開発ツール」とリネーム商法したものと思われる。 この差別的な風潮は事実でもあり、そんなものFIleMakerで十分だろというようなものまで、無駄に高額なオーダーメイドの独自システムを買わされている企業も多い。
超高速開発ツールは多くの場合は差別化のためか、いわゆるWebサーバーなどにデプロイできる法人向けの製品を指すことが多い。 ただFileMakerもFileMaker Serverを発売し、AccessもAccess 2010(まともに使えるようになったのはAccess 2013から)からWebサーバーへのデプロイ機能を搭載してきているため、これまた垣根をどことするかは難しい。
超高速開発ツールでは、データベースの定義を書いて、それに対応するフォームを書くというのが基本的な流れになる。 この際にプログラミングは発生しないが、より細かい制御となるとプログラミング言語とのおつきあいは避けては通れない。 実際問題として個人向けのFileMakerやAccessでもスクリプトに頼らないのはかなり辛い。
FileMakerやAccessのように独自データベースエンジンを持っている大企業の製品とは異なり、その他の製品はバックエンドにOracleやMySQL、PostgreSQL、DB2といった既製品のデータベースを使うのが一般的となっている。
超高速開発はいうなればデータ駆動開発であり、テスト駆動開発やドメイン駆動設計などのデザインパターンの一種を、それを実現すべく開発されたツールとともに提供しているようなものであるともいえる。システムエンジニア視点ではなくプログラマ視点でその職を守りつつ超高速開発をしようとすると、いわゆるコードファーストのEntity Frameworkなどに到達する。