「HMB (Host Memory Buffer)」の版間の差分

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[[DRAM]]非搭載の[[SSD]]の「安さ」と「高速性」「高耐久性」を実現することができます。
 
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== HMB非対応OS ==
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==HMB非対応OS==
 
一方でHMBに対応した[[デバイスドライバ]]が存在しない環境下では絶望的な性能となります。
 
一方でHMBに対応した[[デバイスドライバ]]が存在しない環境下では絶望的な性能となります。
 
また、[[ファイルアロケーションテーブル]]などへの頻繁な書き込みがキャッシュされないことにより、SSDの耐久性を急激に削り、故障を引き起こす可能性が高くなります。
 
また、[[ファイルアロケーションテーブル]]などへの頻繁な書き込みがキャッシュされないことにより、SSDの耐久性を急激に削り、故障を引き起こす可能性が高くなります。
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このためOS不詳の[[NAS]]や[[RAID]]製品での利用は避けたほうが良いです。
 
このためOS不詳の[[NAS]]や[[RAID]]製品での利用は避けたほうが良いです。
  
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最近の[[Windows]]は何も考えなくても使えます。
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[[Windows]] 10 (Version 1607)から使えます。
  
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最近の[[Linux]]もわりと何も考えなくても使えます。
 
最近の[[Linux]]もわりと何も考えなくても使えます。
  

2024年2月7日 (水) 01:50時点における版

HMB (語源:Host Memory Buffer)とは、NVMeの仕様のひとつで、DRAM非搭載のSSDにおいてHMBに対応したデバイスドライバを使用することでコンピューターメインメモリにキャッシュ領域を確保する方式のことです。

DRAM非搭載のSSDの「安さ」と「高速性」「高耐久性」を実現することができます。

HMB非対応OS

一方でHMBに対応したデバイスドライバが存在しない環境下では絶望的な性能となります。 また、ファイルアロケーションテーブルなどへの頻繁な書き込みがキャッシュされないことにより、SSDの耐久性を急激に削り、故障を引き起こす可能性が高くなります。

このためOS不詳のNASRAID製品での利用は避けたほうが良いです。

Windows

Windows 10 (Version 1607)から使えます。

Linux

最近のLinuxもわりと何も考えなくても使えます。

HMB対応のSSDはHMB対応のデバイスドライバに対して「希望容量」を応答する機能を搭載していますが、これを無視して超大容量のキャッシュを割り当てることもできます。

HMBを256MBに設定する例

$ sudo modprobe -r nvme
$ sudo modprobe nvme max_host_mem_size_mb=256