AMD Radeon 8060S
Radeon 8060Sとは、AMDが2025年1月に発表した統合型グラフィックスプロセッサ(iGPU、統合GPU)です。主にノートパソコン向けの「Ryzen AI Max+ 395」など最新世代APU(Strix Halo)に搭載されています。
Radeon 8060Sは従来のハイエンドiGPUであるRadeon 780MやRadeon 890Mなどから一気に4〜5倍という驚異的な高性能化をしました。
Ryzen AI Max+ 395全体の数字ですが、省電力モードは消費電力55W、高性能モードは消費電力130Wとなっています。Radeon 780Mの省電力モードが15Wだったことを考えると「力こそパワー」みたいなアメリカンマッスル仕様になっています。本当にモバイル向けなのか疑わしいレベルです。
ちなみに「Core i7-13620H+GeForce RTX 4050を搭載したゲーミングノート(最大198W)より高性能で省電力」などという宣伝がされていました。バカですね。
メモリはLPDDR5Xを直付けする仕様になっています。配線もビデオカードにそっくりでGPU(APU)を囲むように配置するようになっています。これを搭載したパソコンの基板デザインもほぼMXMのビデオカードみたいになっています。
これはもはや「GPUにCPUを内蔵した」といった感じですね。CPUはオマケです。
主な特徴
- RDNA 3.5アーキテクチャ
- TSMC 4nmプロセスで製造されている
- 40基のCompute Unit、2560シェーダープロセッサを搭載
- ブーストクロックは最大2,335MHz、トランジスタ数は340億個
- PCI Express 5.0 x16インターフェース対応
- システムメモリをVRAMとして利用(専用ビデオメモリは無し)
性能
ベンチマークテストの結果、Radeon 8060Sは「Radeon RX 6700 XT」や「GeForce RTX 4060」に匹敵もしくはそれ以上のパフォーマンスを発揮します。3DMark Time Spyのスコアでは12,516点を記録し、デスクトップ向けのミドルレンジGPUに迫る性能です。また、4K解像度でのゲームプレイにも対応できるほど高性能なiGPUとなっています。
なおゲームの平均点では「GeForce RTX 3060相当」といい勝負くらいです。
一方で人工知能用途に限れば「GeForce RTX 4070相当」の数値を叩き出します。