Bフレーム
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Bフレーム(語源:Bi-directional Predicted Frame、英語:B-Frame)とは、動画において、エンコードの際に、前方向予測、後方向予測、両方向予測のうち、いずれかを選択して符号化されたフレーム(1枚の静止画)のことである。
概要[編集 | ソースを編集]
Bフレームは直前と直後のIフレーム(キーフレーム)やPフレームを参照して作られるフレームであり、前のフレームと後のフレームの差分だけをデータとして記録している。 基本的には前後2つのフレームをの差分であるが、前方フレームがシーンの切り替わった瞬間のIフレーム(キーフレーム)などで差分が取れない場合などは後方フレームのみを参照するなどということもある。
Bフレームは要最低限のデータしか持たず、最もサイズが小さいという利点がある。 MPEG-4(H.264)がMPEG-2より遥かに高い圧縮率を実現できたのは、このBフレームの採用によるところが大きいと言われている。
ただし、完全なる差分だけであるため頭出しの対象とはできないなどの欠点もある。
その他[編集 | ソースを編集]
マイクロソフトのDirectShowは当初DirectXの一部であったが、従来から存在したWindowsの類似API群であるVideo for WindowsがBフレームを扱えない仕様であったため、Bフレームを扱えるDirectShowはDirectXから切り離されWin32 APIに配置転換された。
関連項目[編集 | ソースを編集]
- Iフレーム (Intra-coded Frame)
- Pフレーム (Predicted Frame)
- 前方向予測のみを用いて符号化されたフレーム。
- Bフレーム
- 前方向予測、後方向予測、両方向予測のうち、いずれかを選択して符号化されたフレーム。