AAC
AAC(Advanced Audio Coding)とは、不可逆圧縮方式の音声コーデックであり、1997年にISOおよびIECによってMPEG-2およびMPEG-4規格の一部として標準化されました。MP3の後継として設計され、同じビットレートでMP3より高い音質を実現しています。
AACはiPhoneおよびMediaTek系のSoCを搭載したAndroidスマホにおいて、Bluetoothオーディオにおける標準的なコーデックとして利用できます。なお、Snapdragon系のSoCを搭載したAndroidスマホは宗教上の理由により「aptX」が標準となっていますので注意しましょう。
基本仕様[編集 | ソースを編集]
- 最大サンプリング周波数:96kHz
- 量子化ビット数:最大16bit~24bit
- 最大チャンネル数:48チャンネル(さらにLFEやデータチャンネル含め最大64ストリームまで拡張可能)
- 適応ビットレート:一般的にステレオで128kbpsでCD音質とされる
- 遅延:アプリケーションや設定による
圧縮アルゴリズムの詳細[編集 | ソースを編集]
AACは人間の耳では聞き取りにくい音を効率的に削減する心理音響モデル(マスキング効果)を利用し、各周波数帯域ごとに最適化しながらビットを配分している。これにより高音質を保ちつつ高い圧縮効率を実現している。
圧縮の主な流れは以下の通り。
- 入力音声を一定時間ごとに区切り、離散コサイン変換(DCT)などで周波数成分ごとに分割
- 聴覚特性と心理音響モデルで知覚されにくい成分を除去
- 必要な音声データだけを残してビット割り当てを最適化
- チャンネル関連情報を効率的にまとめてビットレートをさらに削減
- 可変ビットレート(VBR)対応や時間的ノイズ整形(TNS)、スペクトルバンド再生成(SBR)など高効率な機能も搭載されている。
音質の特徴[編集 | ソースを編集]
- MP3に比べ1.4倍の効率で同等以上の音質を確保
- ファイルサイズを小さくしつつ高音質な再生が可能
- 広いサンプリング周波数や多数チャンネルのサポートなど高い拡張性。