システムエンジニア
概要編集
日本における初期のシステムエンジニアは、プログラマーのうち、「才能がない」と見なされた者が「技術のわかる営業職」として配置転換され「システムエンジニア」を名乗らされていた。
その後、徐々に営業職の助手としてシステムエンジニアが顧客の要求を聞き、それをもとに設計を行い、その設計をもとにプログラマーが実装を行うという流れに変化し、その立場が逆転していった。
欧米との違い編集
なお、国防高等研究計画局(DARPA)の偉い人が再三にわたり「階層化の有害性,Layering Considered Harmful」をうったえている関係か、欧米では責任者ひとりと残り一律で下っ端という体制が一般的であり(階級の階層構造が日本ほど細かくない)、チーフの下は全員プログラマーとなっていることが多い。
このためチーフが概略だけを示し、その詳細はプログラマーに委ねるということが往々にして行われており、「設計をした者が責任を持って実装しろ」という風潮が強い。なおチーフまで這い上がれないとはっきり言って日本で言うIT土方の比ではないくらい待遇が悪いのが一般的である。
そのような事情もあり、その責任範囲を明確にするため、いわゆる欧米の職業プログラマーの間では「契約による設計」が徹底されていたりする。
英語圏における意味の相違編集
なお、英語圏で「システムエンジニア」という場合は、環境システム工学の研究者を意味し、もっと言えば主にアメリカ航空宇宙局(NASA)などで科学研究を行っている天才的な研究員を指す。主に地球温暖化による生態系への影響などを研究している人たちのことである。なお、その手の研究では必須となるスーパーコンピューターやFortranに精通しているパソコンの大先生に近い者も多い。
システムエンジニアという単語は日本語と英語ではまったく意味合いが異なるので注意を要する。とくに外資系企業の面接では間違っても「前職はシステムエンジニアです」などと言わないように気をつけよう。