MMXとは、1996年に登場したMMX Pentiumに搭載されたSIMD拡張命令セットです。
MMXは、1つの命令で複数の整数演算を同時に行う命令を追加することで高速な演算処理を可能にしました。
MMXは整数演算しか行えないという縛りがあるため、主に2D画像の編集ソフトなどで利用されていました。
一時期はMMXをベースに競合他社が魔改造を行ったAMDの「3DNow!」やVIAの「PadLock」なども乱立しました。後にMMXの正当な後続品であるSSE(SIMD Extensions)やAVX(Advanced Vector Extensions)などの拡張命令セットに置き換えられました。