Click&Play
Kick&Play(読み:くりっくあんどぷれい)とは、フランスのClickteamが開発し、富士通が日本語化して発売していたマウスだけでゲームが作れるという夢のようなゲームエンジンである。
目次
概要
Kick&Playはプログラミング言語を一切使用せず、ほぼすべての作業をGUIを使った直感的なマウス操作のみで行うという画期的なゲームエンジンであった。 後継ソフトにはClick&Create、Multimedia Fusion 2、Clickteam Fusion 2.5などがある。
日本では富士通がプログラムの日本語化を行ったうえで、日本の操作マニュアルを付けて「書籍」として販売していた。そのためパソコンショップではなく、書店にてベーマガなどのパソコン雑誌などと一緒に陳列されて販売されていた。地味にWindowsとMacの両対応である。
パクリ騒動などでゲーム業界やゲハを巻き込み大論争を巻き起こしたサーマーデイズ[1]や、サムライ[2][3][4]などの有名作品を生んだ。
エディタ
Klik&Playではゲーム作成の各過程を以下のエディタに分けている。
- ストーリーボードエディタ
- レベルエディタ
- ステップスルーエディタ
- イベントエディタ
ストーリーボードエディタ
「フレーム」の一覧を表示し追加や削除、設定を行う。 フレームとはゲームの各場面を分割したもので ピクチャーフレーム(PCX, LBM, GIF, BMP)、アニメーションフレーム(FLI, FLC)、レベルフレームからなる。
レベルエディタ
ゲームのコアである、レベルフレームの編集を行う。 ここではオブジェクトを作成し、画面上に配置、また動作パターンの設定などを行う。
ステップスルーエディタ
ゲームを実際に進めながら、発生したイベントに対するアクションを設定していく。 どんなイベントがあるか知らなくてもよい初心者向けの機能だが、あまり高度な設定はできない。
イベントエディタ
イベントに対するアクションを設定する。 ステップスルーエディタよりも高度な設定が可能。
Klik & Play For Schools
Klik & Play For Schoolsは、公式サイト[5]上で配布されていたKlik&Playのフリーソフト版である。 2012年現在、公式サイト上での配布は終了しているが、再配布は許可されているため、Internet Archive[6]や有志のサイトなどからダウンロードが可能である。
その他
現在、Klick&Play作品をiPhoneおよびAndroidへ移植するためにリバースエンジニアリングを行うツールを開発しているが、そのうちオープンソースにするかもしれない。
関連項目
外部リンク
参考文献
- ↑ http://www.sakaigame.com/summer.html
- ↑ http://www.sakaigame.com/samurai.html
- ↑ http://www.sakaigame.com/samuraie.html
- ↑ https://itunes.apple.com/jp/app/samura-for-iphone/id590216638?mt=8
- ↑ http://www.clickteam.com/
- ↑ http://web.archive.org/web/20060213195625/www.clickteam.com/English/download_main.php?PID=6