「ランサムウェア」の版間の差分

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'''ランサムウェア'''([[英語]]:ransomware)とは、[[コンピューター]]の各種操作を出来ないようにして、「解除して欲しければ金を払え」と金銭を要求する[[コンピューターウイルス]]のことである。
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'''ランサムウェア'''([[英語]]:ransomware)とは、[[コンピューター]]の各種操作を出来ないようにして、「解除して欲しければ金を払え」と金銭を要求する[[コンピューターウイルス]]のことである。最近はデータを外部に持ち出し「ダークネットで売るぞ」と脅すタイプも出てきている。
  
 
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ランサムウェアは、かつて日本でも[[携帯電話]]向けに流行した[[ワンクリック詐欺]]の発展系ともいえる存在であり、ランサムウェアの主力となる感染源も[[パソコン]]より[[スマートフォン]]が多く、そのほとんどがアダルトアプリを装ったウイルスアプリであると言われる。とくに[[Android]]ではほぼ規制もなく無法地内な[[Google Play]]を「Google公式」と過信している素人が多いため感染者が後を絶たない。
 
ランサムウェアは、かつて日本でも[[携帯電話]]向けに流行した[[ワンクリック詐欺]]の発展系ともいえる存在であり、ランサムウェアの主力となる感染源も[[パソコン]]より[[スマートフォン]]が多く、そのほとんどがアダルトアプリを装ったウイルスアプリであると言われる。とくに[[Android]]ではほぼ規制もなく無法地内な[[Google Play]]を「Google公式」と過信している素人が多いため感染者が後を絶たない。
  
==日本==
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== 感染経路 ==
日本では神奈川県川崎市在住の17歳少年で[[なんJ民]][[ハッカー]]の「[[0chiaki]]」が作成および配布したものが日本初のランサムウェアであると言われている<ref>http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0151876.html</ref>。この日本初のランサムウェアは[[パソコン]]に感染するものであり、Bitcoinで身代金の支払いを要求する内容となっている。
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ランサムウェアは昔ながらの[[コンピューターウイルス]]に「金銭目的」という要素が加わっただけであり感染経路もまったく同じである。
  
このランサムウェアが登場するまでは英語が主流であったため、脅迫されても日本人の大多数は英語が読めず何が起きているのか理解できないというのが一般的であった。
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== 日本初のランサムウェア ==
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日本では神奈川県川崎市在住の17歳少年で[[なんJ民]]の[[ハッカー]]「[[0chiaki]]」が作成および配布したものが日本初のランサムウェアであると言われている<ref>http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0151876.html</ref>。この日本初のランサムウェアは[[パソコン]]に感染するものであり、[[Bitcoin]]で身代金の支払いを要求する内容となっている。
  
なお、[[0chiaki]]は普段は[[Tor]]を常用していたが、摘発に際しては[[Tor]]を使わずに[[Twitter]]の別アカウントで自分語りをした自己顕示欲によるものだとされている<ref>http://fox.2ch.net/test/read.cgi/poverty/1435713251/</ref>。
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このランサムウェアが登場するまでは[[英語]]が主流であったため、脅迫されても日本人の大多数は英語が読めず何が起きているのか理解できないというのが一般的であった。
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なお、[[0chiaki]]は普段は[[Tor]]を常用していたが、摘発に際しては[[Tor]]を使わずに[[Twitter]]の別アカウントで「[[自分語り]]」をしていた者と、犯人しか知るはずのない事件の関連性を紐付けすることによって特定されたと言われている。<ref>http://fox.2ch.net/test/read.cgi/poverty/1435713251/</ref>。
  
 
==関連項目==
 
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==参考文献==
 
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2021年2月15日 (月) 01:20時点における最新版

ランサムウェア英語:ransomware)とは、コンピューターの各種操作を出来ないようにして、「解除して欲しければ金を払え」と金銭を要求するコンピューターウイルスのことである。最近はデータを外部に持ち出し「ダークネットで売るぞ」と脅すタイプも出てきている。

概要[編集 | ソースを編集]

ランサムウェアはコンピューターを人質に身代金を要求するコンピューターウイルスの一種である。

ランサムウェアは、かつて日本でも携帯電話向けに流行したワンクリック詐欺の発展系ともいえる存在であり、ランサムウェアの主力となる感染源もパソコンよりスマートフォンが多く、そのほとんどがアダルトアプリを装ったウイルスアプリであると言われる。とくにAndroidではほぼ規制もなく無法地内なGoogle Playを「Google公式」と過信している素人が多いため感染者が後を絶たない。

感染経路[編集 | ソースを編集]

ランサムウェアは昔ながらのコンピューターウイルスに「金銭目的」という要素が加わっただけであり感染経路もまったく同じである。

日本初のランサムウェア[編集 | ソースを編集]

日本では神奈川県川崎市在住の17歳少年でなんJ民ハッカー0chiaki」が作成および配布したものが日本初のランサムウェアであると言われている[1]。この日本初のランサムウェアはパソコンに感染するものであり、Bitcoinで身代金の支払いを要求する内容となっている。

このランサムウェアが登場するまでは英語が主流であったため、脅迫されても日本人の大多数は英語が読めず何が起きているのか理解できないというのが一般的であった。

なお、0chiakiは普段はTorを常用していたが、摘発に際してはTorを使わずにTwitterの別アカウントで「自分語り」をしていた者と、犯人しか知るはずのない事件の関連性を紐付けすることによって特定されたと言われている。[2]

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]