「垂直同期」の版間の差分

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'''垂直同期'''(英語:Vertical Sync, 通称:V-SYNC)とは、[[ディスプレイ]]の[[垂直帰線期間]](Vertical Blank, Vブランク)と[[GPU]]の[[スワップチェーン]]の切り替え処理を同期させることをいう。
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'''垂直同期'''(英語:Vertical Sync, 通称:V-SYNC)とは、[[ディスプレイ]]の[[垂直帰線期間]](Vブランク)と[[GPU]]の[[スワップチェーン]]の切り替え処理を同期させることをいう。
  
 
== 利点 ==
 
== 利点 ==

2021年2月2日 (火) 02:29時点における版

垂直同期(英語:Vertical Sync, 通称:V-SYNC)とは、ディスプレイ垂直帰線期間(Vブランク)とGPUスワップチェーンの切り替え処理を同期させることをいう。

利点

ディスプレイ垂直帰線期間(描画停止している期間)にスワップチェーンの切り替えを行うことで「ディスプレイが描画中にGPUが描画内容を更新してしまう」というティアリングと呼ばれる現象がなくなり、結果として画面のチラツキをなくすことができる。

また、垂直同期が有効な場合はディスプレイの性能を超えてレンダリングする必要がなくなるという利点もある。ディスプレイの限界が60FPSなのに、GPUが120FPSで描画しても半分は表示されずに破棄され無駄であるのは言うまでもない。

欠点

GPUフレームレートディスプレイリフレッシュレートを下回る場合は、画面の更新が一時停止したり、画面が真っ暗になったりするスタッタリングという現象が発生する。

応用

利点と欠点この問題を解決すべく、GPUフレームレートディスプレイリフレッシュレートを「超えてる」「超えてない」を判別し、動的に垂直同期をオンオフする「Adaptive VSync」なる技術も登場している。

また、ディスプレイが一定間隔でV-SYNCを自動実行するのではなく、GPUからディスプレイに「V-SYNC依頼」を発行する「G-SYNC」や「FreeSync」という技術も登場している。

関連項目