「BSDライセンス」の版間の差分
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2014年10月6日 (月) 11:42時点における最新版
BSDライセンス(語源:Berkeley Software Distribution License)とは、カリフォルニア大学バークレー校を起源とする代表的なフリーソフトウェアライセンスである。
注意[編集 | ソースを編集]
なお、BSDライセンスに限らず、BSDに関わる一切について「オープンソース」という用語は禁句であると「BSD入門の心得」に明記されており、間違っても「BSDライセンスはオープンソースソフトウェアで使用されているライセンス体系のひとつ」などとは書いてはいけない点に注意する必要がある。
概要[編集 | ソースを編集]
「無保証」であることの明記と著作権およびライセンス条文自身の表示を再頒布の条件とするライセンス規定である。この条件さえ満たせば、BSDライセンスのソースコードを複製・改変して作成したオブジェクトコードをソースコードを公開せずに再頒布できる。
著作権表示、ライセンス条文、無保証の旨の三点をドキュメント等に記載さえしておけば、BSDライセンスのソースコードを他のプログラムに組み込み、しかも組み込み後のソースコードを非公開にできるため、再配布時のライセンス条件を制限するGPLに比べ、商用化及び標準規格の制定に利用しやすいライセンスである。
AndroidもカーネルにGPLなLinuxカーネルを利用しているが、ユーザーランドにはBSDライセンスを適用した独自のものを採用しており、Linux信者の間では批判の対象となっている[1]。
BSDライセンスの種類[編集 | ソースを編集]
BSDライセンスと一言でいっても以下の3種類がある。2012年現在において単に「BSDライセンス」という場合は3条項BSDライセンス(修正BSDライセンス)を指しているのが一般的である。条文の詳細などは各ライセンスの項目を参照。
- 主なBSDライセンス
- 4条項BSDライセンス - オリジナル
- 3条項BSDライセンス - 広告条項がなくなったもの
- 2条項BSDライセンス - FreeBSDが採用しているもの
これらに加え、BSDライセンスをベースに改編されたライセンスも非常に沢山あり、それらは「BSDスタイルのライセンス」などと呼ばれる。
- 主なBSDスタイルのライセンス
- Apache Software License (Apache HTTP Server,Apache Tomcat,Apache Strutsなど)
- Sendmail License (Sendmail)
- MIT/X License (XFree86,X.Orgなど)
- PHP License (PHP) - Apacheライセンスをベースにしていると言った方が良いかも
- Python License (Python)
- Zope Public License (Zope)