「DSP」の版間の差分
ナビゲーションに移動
検索に移動
Administrator (トーク | 投稿記録) |
Administrator (トーク | 投稿記録) |
||
(同じ利用者による、間の4版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
− | '''DSP'''(Digital Signal Processor、でぃーえすぴー)とは、半導体チップの一種で、あらかじめ[[プログラム]]を設定した状態で、次々と[[データ]]を流し込むと、次々と加工された[[データ]] | + | '''DSP'''(Digital Signal Processor、でぃーえすぴー)とは、半導体チップの一種で、あらかじめ[[プログラム]]を設定した状態で、次々と[[データ]]を流し込むと、次々と加工された[[データ]]を返すものをいいます。 |
− | + | DSPの動作は現在の[[GPU]]の[[コンピュートシェーダー]]に近いものですが、DSPはGPUとでいう「[[メモリ]]([[VRAM]])」の概念がなく、入力用レジスタメモリに値をセットすると出力用レジスタメモリに結果が出力されるという特性があります。[[プログラミング]]でいえば[[グローバル変数]]の概念がない[[引数]]と[[戻り値]]だけの[[純粋関数]]のようなものです。 | |
− | + | == 利用 == | |
− | + | DSPは主に電波や音声などのアナログ・デジタルの変換などに使われています。 | |
− | + | [[セガ]]の[[バーチャレーシング]]や[[バーチャファイター]]などで使用された「[[Model1]]」では[[3DCG]]はDSPを[[バーテックスシェーダ]]のように使用して[[プロジェクション変換]]しているそうです。一方でDSPにはメモリにアクセスする機能はなく、限れられたサイズの入力しか受け付けないため、[[ピクセルシェーダー]]での[[テクスチャマッピング]]などを実装するのは不可能だったようです。 |
2024年3月6日 (水) 12:38時点における最新版
DSP(Digital Signal Processor、でぃーえすぴー)とは、半導体チップの一種で、あらかじめプログラムを設定した状態で、次々とデータを流し込むと、次々と加工されたデータを返すものをいいます。
DSPの動作は現在のGPUのコンピュートシェーダーに近いものですが、DSPはGPUとでいう「メモリ(VRAM)」の概念がなく、入力用レジスタメモリに値をセットすると出力用レジスタメモリに結果が出力されるという特性があります。プログラミングでいえばグローバル変数の概念がない引数と戻り値だけの純粋関数のようなものです。
利用[編集 | ソースを編集]
DSPは主に電波や音声などのアナログ・デジタルの変換などに使われています。
セガのバーチャレーシングやバーチャファイターなどで使用された「Model1」では3DCGはDSPをバーテックスシェーダのように使用してプロジェクション変換しているそうです。一方でDSPにはメモリにアクセスする機能はなく、限れられたサイズの入力しか受け付けないため、ピクセルシェーダーでのテクスチャマッピングなどを実装するのは不可能だったようです。