「H.265」の版間の差分

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H.265はテレビなどを製造している電機業界が中心となり策定されたものであり、[[H.264]]の後続として期待されていた。実際に[[オープンソース]]の[[コーデック]]なども実装され、その高い品質も確認されていた。
 
H.265はテレビなどを製造している電機業界が中心となり策定されたものであり、[[H.264]]の後続として期待されていた。実際に[[オープンソース]]の[[コーデック]]なども実装され、その高い品質も確認されていた。
  
しかし開発に関わった電機各社は[[特許使用料]]を巡り対立し、それが原因で特許使用のライセンス発行が混乱してしまい、スマホメーカーなどはH.265を使いたくても「お金の振込先がわからなくて使えない」という状況に陥ってしまった。
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しかし開発に関わった電機各社は[[特許使用料]]を巡り対立し、複数の特許使用料徴収団体を立ち上げ、それが原因で特許使用のライセンス発行が混乱してしまい、スマホメーカーなどはH.265を使いたくても「お金の振込先がわからなくて使えない」という状況に陥ってしまった。
  
 
この問題を解決すべく[[Google]]や[[Apple]]などはライセンスフリーを掲げた「[[AV1]](AOMedia Video 1)」を開発し、[[Andriod]]や[[iPhone]]に標準搭載したことで[[H.264]]でコツコツ築き上げたものをすべてかっさらっていった。
 
この問題を解決すべく[[Google]]や[[Apple]]などはライセンスフリーを掲げた「[[AV1]](AOMedia Video 1)」を開発し、[[Andriod]]や[[iPhone]]に標準搭載したことで[[H.264]]でコツコツ築き上げたものをすべてかっさらっていった。
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== 関連項目 ==
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* [[AV1]]

2022年10月12日 (水) 05:16時点における最新版

H.265とは、MPEGが仕様を作成した動画コーデックである。

H.265はテレビなどを製造している電機業界が中心となり策定されたものであり、H.264の後続として期待されていた。実際にオープンソースコーデックなども実装され、その高い品質も確認されていた。

しかし開発に関わった電機各社は特許使用料を巡り対立し、複数の特許使用料徴収団体を立ち上げ、それが原因で特許使用のライセンス発行が混乱してしまい、スマホメーカーなどはH.265を使いたくても「お金の振込先がわからなくて使えない」という状況に陥ってしまった。

この問題を解決すべくGoogleAppleなどはライセンスフリーを掲げた「AV1(AOMedia Video 1)」を開発し、AndriodiPhoneに標準搭載したことでH.264でコツコツ築き上げたものをすべてかっさらっていった。

関連項目[編集 | ソースを編集]