「SAS-4」の版間の差分

提供: MonoBook
ナビゲーションに移動 検索に移動
(ページの作成:「'''SAS-4''' (読み:さすふぉー、別名:24Gbps SAS)とは、SCSI陣営が定めるストレージのインターフェース規格である「SAS」の…」)
 
 
1行目: 1行目:
'''SAS-4''' (読み:さすふぉー、別名:24Gbps SAS)とは、SCSI陣営が定める[[ストレージ]]のインターフェース規格である「[[SAS]]」のひとつである。2021年時点の最新仕様。
+
'''SAS-4''' (読み:さすふぉー、別名:24Gbps SAS)とは、[[SCSI]]陣営が定める[[ストレージ]]のインターフェース規格である「[[SAS]]」のひとつである。2021年時点の最新仕様。
 +
 
 +
== 概要 ==
 +
大雑把にいえば「サーバー向けの[[2.5インチ]]の[[SSD]]」の規格である。
  
 
基本的に「[[SAS]]は同世代の[[SATA]]より2倍速い」という仕様であるが、SATA4が登場しなかったため「SAS-4は[[SATA3]]より4倍速い」ということになっている。
 
基本的に「[[SAS]]は同世代の[[SATA]]より2倍速い」という仕様であるが、SATA4が登場しなかったため「SAS-4は[[SATA3]]より4倍速い」ということになっている。
  
一方、SATA陣営はSATA4ではなく[[NVMe]] ([[M.2]]や[[U.2]])に移行し、その速度は2021年時点で64Gbps (PCIe4.0 x4)、2022年時点で128Gbps (PCIe5.0 x4)となっている。つまり速度的にはSAS-4は完全に負けている。
+
一方、SATA陣営はSATA4ではなく[[NVMe]] ([[M.2]]や[[U.2]])に移行し、その速度は2021年時点で64Gbps (PCIe4.0 x4)、2022年時点で128Gbps (PCIe5.0 x4)となっている。つまり速度的にはSASはSATAに完敗している。
  
SAS陣営によるとSAS-4の利点は「古い[[RAIDコントローラー]]を僅かな改修だけで対応できる」ことだとしている。つまり[[U.2]]や[[E1.S]]などと異なり、新設計となる部分が少なく、不具合が混入するリスクも少ないという。
+
ではSAS-4の利点は何かというと、SAS陣営によると「古い[[RAIDコントローラー]]を僅かな改修だけで対応できる」ことだとしている。つまり[[U.2]]や[[E1.S]]などと異なり、新設計となる部分が少なく、不具合が混入するリスクも少ない可能性が高い。
  
 
[[サーバー]]の世界では安定性のために「枯れた技術」が好まれる傾向があり、SAS-4は根強い人気があるようだ。
 
[[サーバー]]の世界では安定性のために「枯れた技術」が好まれる傾向があり、SAS-4は根強い人気があるようだ。
 +
 +
== 関連項目 ==
 +
* [[SAS]]
 +
* [[SATA]]
 +
** [[NVMe]]

2022年7月1日 (金) 01:50時点における最新版

SAS-4 (読み:さすふぉー、別名:24Gbps SAS)とは、SCSI陣営が定めるストレージのインターフェース規格である「SAS」のひとつである。2021年時点の最新仕様。

概要[編集 | ソースを編集]

大雑把にいえば「サーバー向けの2.5インチSSD」の規格である。

基本的に「SASは同世代のSATAより2倍速い」という仕様であるが、SATA4が登場しなかったため「SAS-4はSATA3より4倍速い」ということになっている。

一方、SATA陣営はSATA4ではなくNVMe (M.2U.2)に移行し、その速度は2021年時点で64Gbps (PCIe4.0 x4)、2022年時点で128Gbps (PCIe5.0 x4)となっている。つまり速度的にはSASはSATAに完敗している。

ではSAS-4の利点は何かというと、SAS陣営によると「古いRAIDコントローラーを僅かな改修だけで対応できる」ことだとしている。つまりU.2E1.Sなどと異なり、新設計となる部分が少なく、不具合が混入するリスクも少ない可能性が高い。

サーバーの世界では安定性のために「枯れた技術」が好まれる傾向があり、SAS-4は根強い人気があるようだ。

関連項目[編集 | ソースを編集]