「Static Wear Leveling」の版間の差分

提供: MonoBook
ナビゲーションに移動 検索に移動
 
3行目: 3行目:
 
日本語に直訳すると「静的な摩耗の平滑化」である。
 
日本語に直訳すると「静的な摩耗の平滑化」である。
  
SSDの故障の大部分はセルと呼ばれる保存領域の「書き込み回数」が一定数を上回ることで発生する。そこで特定のセルに書き込みが集中しないように、書き込み先セルがなるべく均一になるよう分散させる技術がWear Levelingである。
+
SSDの故障の大部分はセルと呼ばれる保存領域の「書き込み回数」が一定数を上回ることで発生する。そこで特定のセルに書き込みが集中しないように、書き込み先セルがなるべく均一になるよう分散させる技術が「Wear Leveling」である。
  
MLC世代では「未使用領域(空き容量)」に対してのみ最適化を行うDynamic Wear Levelingが主流であった。この方式は未使用領域が少ないと急速に壊れる。この機能を使うために「未使用領域」であることをソフトウェア側(OS)からハードウェア(SSD)に伝えるTRIMコマンドも開発された。つまりTRIMコマンドへの対応が「Wear Leveling」への対応とイコールであるといえる。
+
MLC世代では「未使用領域(空き容量)」に対してのみ最適化を行うDynamic Wear Levelingが主流であった。この方式は未使用領域が少ないと急速に壊れる。
 +
 
 +
この機能を使うために「未使用領域」であることを[[ソフトウェア]]側([[OS]])から[[ハードウェア]]([[SSD]])に伝える「[[TRIMコマンド]]」も開発された。つまりTRIMコマンドへの対応が「Wear Leveling」への対応とイコールであるといえる。
  
 
TLC世代以降のSSDで登場したのがこのStatic Wear Levelingで、「使用済み領域のデータも定期的に移動させる」という処理が追加されている。
 
TLC世代以降のSSDで登場したのがこのStatic Wear Levelingで、「使用済み領域のデータも定期的に移動させる」という処理が追加されている。

2021年11月20日 (土) 01:39時点における最新版

Static Wear Levelingとは、SSDに搭載されている故障を抑える機能である。

日本語に直訳すると「静的な摩耗の平滑化」である。

SSDの故障の大部分はセルと呼ばれる保存領域の「書き込み回数」が一定数を上回ることで発生する。そこで特定のセルに書き込みが集中しないように、書き込み先セルがなるべく均一になるよう分散させる技術が「Wear Leveling」である。

MLC世代では「未使用領域(空き容量)」に対してのみ最適化を行うDynamic Wear Levelingが主流であった。この方式は未使用領域が少ないと急速に壊れる。

この機能を使うために「未使用領域」であることをソフトウェア側(OS)からハードウェアSSD)に伝える「TRIMコマンド」も開発された。つまりTRIMコマンドへの対応が「Wear Leveling」への対応とイコールであるといえる。

TLC世代以降のSSDで登場したのがこのStatic Wear Levelingで、「使用済み領域のデータも定期的に移動させる」という処理が追加されている。