USB Video Class

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USB Video Class(通称:UVC)とは、USB接続のウェブカメラの規格である。最近ではウェブカメラだけでなく、安価なHDMIなどのビデオキャプチャ機器などでも使われている。

概要[編集 | ソースを編集]

大雑把にいえば「映像信号を圧縮してPCに送信する仕様」と「PCからカメラを制御する仕様」を定めた規格である。

映像信号は未圧縮だと非常にデータサイズが大きい。たとえば「フルHD以上かつ30fps以上」であれば2000Mbpsくらいの帯域が必要となる。USB 2.0の480Mbpsという狭い帯域では当然ながら扱えない。

この問題を解決すべくUVCはビデオ信号をリアルタイムで圧縮することでUSB 2.0の480Mbpsという狭い帯域でも送信可能にしたものである。非可逆圧縮なので画質は若干劣化する。

UVCで使える圧縮アルゴリズムは複数が規定されている。ただし全部を実装している製品はまず存在しないと思われる。安物の定番はMotion JPEGMPEG1MPEG2である。だいたいこのどれか。

なおUVCの規格上ではH264VP8などにも対応している。ただし、高級品はUVCではなく「ThunderboltUSB 3.2を使って劣化なしの未圧縮データを力任せに垂れ流す」という方式が主流なため、あまり見かけることはない。

遅延[編集 | ソースを編集]

UVCでは、UVC機器で動画を即座に圧縮し、パソコン側で即座に伸張するという方式であるため、UVC機器とパソコンの双方の性能がいわゆる「遅延」に大きく影響する。

外部リンク[編集 | ソースを編集]