「Virtual Game Station」の版間の差分
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2021年7月28日 (水) 06:08時点における最新版
Virtual Game Station (通称:VGS)とは、1999年1月に米国Connectix社から発売したMac(クラシックMac)で動くプレイステーションのエミュレーターである。
目次
概要[編集 | ソースを編集]
VGSはクラシックMac向けに発売されたプレイステーションのエミュレーターである。
このVGSは、初代iMac G3などのポンコツローエンドなMacでもフルスピードで実行でき、あらゆるゲームがほぼ完璧に動作するという驚異的な完成度であった。
その話題は瞬く間に世界を駆け巡り、発売から数日後には検索エンジンで「VGS」と検索すると割れサイトばかり出てくるという事態に陥ったくらいであった。さらにはMac向けのプレイステーションのコントローラーを模したゲームパッドやハンドルコントローラーまで発売する始末であった。
後にWindowsにも移植されたが「bleem!」などの他のエミュレータとの競合により人気はやや低迷した。
コピープロテクト[編集 | ソースを編集]
VGSはPS1と同様のコピープロテクトおよびリージョンロックが搭載されており、CD-Rにコピーしたゲームや米国以外で販売されたゲームは動作しないようになっていた。
なお、この制限を回避するパッチが即座に出回った。
訴訟[編集 | ソースを編集]
このVGSの噂は即座にソニーへと伝わり、すぐさま訴訟に発展し、VGSは販売停止の仮処分となった。
なお、この裁判は最終的にConnectixが勝訴した。
破綻[編集 | ソースを編集]
Connectixは裁判こそ勝訴したものの、VGSは同社では主力製品であったため、裁判期間中の販売停止の仮処分により資金難に陥り経営破綻した。
この経営破綻に際してConnectixの人材を含む全資産はマイクロソフトに売却された。 VGSで培われた技術は後にXbox 360のXbox互換機能、Xbox OneのXbox 360互換機能、Virtual PC、Hyper-Vなどと形を変え、マイクロソフトの中核をなす事業へと発展した。