「Wi-Fiルーターのスペック表の読み方」の版間の差分

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ルーターのCPUは主に「ルーティングの性能」に関係します。
 
ルーターのCPUは主に「ルーティングの性能」に関係します。
  
CPUはWANとLANの変換の速度、大雑把にいえばインターネット回線側の性能をどこまで引き出せるかを決めるものです。逆をいえばLAN内部での通信にはほとんど影響を与えません。
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CPUはWANとLANの変換の速度、大雑把にいえばインターネット回線側の性能をどこまで引き出せるかを決めるものです。逆をいえばLAN内部での通信にはほとんど影響を与えません。有線LANにも若干の影響を与えますが同一ネットワークで変換処理をしない場合はほとんど負荷になりません。
  
2024年時点ではアマゾンなどで3000円程度で売られているWi-Fiルーターでも2.5Gbps前後のルーティング性能があります。つまり一般的な1Gbps回線ではまったく気にする必要のない部品となります。
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2024年時点ではアマゾンなどで3000〜4000円程度で売られているWi-Fiルーターでも5Gbps前後のルーティング性能があります。ちなみにファイヤーウォールのルールを複雑に設定すると半分の2.5Gbps程度まで性能低下します。どちらにしろ一般的な1Gbpsのインターネット回線ではまったく気にする必要のない部品となります。
  
一方でインターネット回線が10Gbps回線の場合はその性能を引き出すのに重要なパーツとなります。
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一方でインターネット回線が10Gbpsの場合はその性能を引き出すのに最重要なパーツとなります。
  
 
== Wi-Fiコントローラー ==
 
== Wi-Fiコントローラー ==

2024年3月21日 (木) 08:03時点における版

まず昨今のWi-FiルーターLinuxFreeBSDなどを搭載したミニPCみたいなものがほとんどです。そのうえで各部品がどの性能に影響するかを見ていきましょう。

CPU

ルーターのCPUは主に「ルーティングの性能」に関係します。

CPUはWANとLANの変換の速度、大雑把にいえばインターネット回線側の性能をどこまで引き出せるかを決めるものです。逆をいえばLAN内部での通信にはほとんど影響を与えません。有線LANにも若干の影響を与えますが同一ネットワークで変換処理をしない場合はほとんど負荷になりません。

2024年時点ではアマゾンなどで3000〜4000円程度で売られているWi-Fiルーターでも5Gbps前後のルーティング性能があります。ちなみにファイヤーウォールのルールを複雑に設定すると半分の2.5Gbps程度まで性能低下します。どちらにしろ一般的な1Gbpsのインターネット回線ではまったく気にする必要のない部品となります。

一方でインターネット回線が10Gbpsの場合はその性能を引き出すのに最重要なパーツとなります。

Wi-Fiコントローラー

Wi-Fiコントローラーは「無線LANの性能」に関係します。 Wi-Fiの通信速度はこの部品で決まります。 CPUがどんなに高性能でもここがポンコツだと性能がでません。

2024年時点のほとんどのWi-Fiルーターは内部にノートパソコン用などと同じミニPCI Expressカードを搭載しているだけです。

世の中にはミニPCI ExpressのWi-Fiコントローラーを取り外してビデオカードを付けている変人もいます。

アンテナ

日本向けの製品は電波法で電波出力が決まっているのでアンテナを増強したところで誤差みたいなものです。 ほとんど性能に影響はありません。 そもそも電波が飛ばないと困っているなら安いメッシュルーターを大量導入した方が確実です。

フラッシュメモリ

フラッシュメモリはパソコンでいうHDDやSSDにあたる部品です。 ここが大きいとLinuxを入れて色々できますが、一般人はそんなことしないので32MBもあれば十分です。

メモリ

ルーターはメモリを大量に必要とする製品ではありません。 純粋なルーターとして見た場合は128MBでまず困りません。

昨今ではメモリが多いほど不安定な傾向があります。これは「メモリが多い=余計な機能が多い」ということを意味しており、結果としてその余計な機能が不安定さを引き起こしているためです。

関連項目