インテリセンス
インテリセンス(英語:IntelliSense)とは、マイクロソフトがVisual Studioに搭載した入力補完機能のことである。現在では環境を問わず入力補完全般を指す用語となりつつある。
概要[編集 | ソースを編集]
インテリセンスは入力候補の表示を行うと同時にマニュアルの表示も行うというシステムである。 その登場はプログラミングの世界に革命をもたらし、プログラマーたちにとってあまりに衝撃的であったため、今ではVisual Studio以外の統合開発環境やテキストエディターなどにおいても広く導入されている。
このためインテリセンス以外の入力補完を作っている開発者が独自の名称を用いても(たとえばVimのオムニ補完)、利用者はほぼ「インテリセンス」と呼んでいるのが実情であり、プログラミングの世界では「入力補完=インテリセンス」として定着している。
なお、ウェブブラウザやオフィススイートなどのプログラミングとはあまり関係のない分野では「インテリセンス」という単語よりも「入力補完」という単語の方が強い傾向がある。
歴史[編集 | ソースを編集]
1996年11月初頭に米国カリフォルニアで開催されたProfessionel Developers Conference(PDC)の席上で、来場者に無償配布されたVisual Basic 5.0 Control Creation Edition (CCE)の一機能として搭載されていたのがインテリセンスである。なおVB5 CCEは開発途中であったVisual Basic 5.0のベータ版である。 [1]
VB5 CCEは日本においてもマイコンBASICマガジンをはじめ、様々なプログラミング雑誌の付録として配布されていた。なお、インテリセンスがどうのよりも当時非常に珍しかった「無料で使えるプログラミング言語および統合開発環境」として注目されていたところが大きい。