ファイル

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ファイル英語:file)とは、磁気テープ磁気ディスク光学ディスク半導体メモリなどの記憶装置(主に補助記憶装置)に記録された意味をもったデータの集まりのことである。

概要[編集 | ソースを編集]

ファイルには様々な種類があるが、大きく分けてコンピューターが実行できるプログラムを記録したプログラムファイルと、そのプログラムから利用するデータを記録したデータファイルがある。

ファイルの大きさを表す単位としては一般的にバイトが用いられる。なおファミリーコンピューターなどが全盛の時代においては、より大きな存在に見せかけるためバイトではなくビットが広く用いられていた。ファイルの大きさは様々であり0バイトから数テラバイト、さらにそれ以上の物まで様々である。

ファイルがどのように記憶装置に記録されているかという格納方式についても様々なものがあり、それらの方式をファイルシステムという。なかでもMS-DOSで採用されたFAT形式とその派生形式は、信頼性などはさておき、とりあえず環境を選ばず扱いやすいという理由からWindowsはもとより、LinuxMac OS Xなどのパソコン向けOSからAndroidなどのスマートフォン、さらにはフューチャーフォン(日本ではガラケーとも呼ばれる)などまで広く採用されている。

歴史[編集 | ソースを編集]

初期のファイルは1950年代に使われ始めたパンチカードに記録されたデータを指した言葉であり、複数の記憶装置パンチカード)に1つのファイルが格納されていたという。

1961年に登場したIBMメインフレームCTSS」では1つの記憶装置に複数のファイルが記録できる画期的な機能が搭載された。それに伴いCTSSではファイル名という新しい概念が登場した。CTSSでは1つのファイルに2つのファイル名が割り当てられており、そのひとつがユーザーが任意で付けるプライマリ名であり、もうひとつはファイルの種類を表すセカンダリ名を呼ばれる物であった。これは後のMS-DOSWindowsにおけるファイル名にも受け継がれ、セカンダリ名は拡張子と名前を変え、今なお生き残っている。

データの塊を記録したものという意味ではパンチカードが起源であるといえるが、ファイル名という概念が生み出されたこの瞬間をファイルの起源であるとする場合が多い。

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]