ブラックオーシャン

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ブラックオーシャン(black ocean strategy)とは、経営戦略論のひとつで「競争のない業界」のことである。

「ブラック」の語源は「ブラック企業」ではなく「太陽の光が届かない深海」という意味であり、法規制などで守られた鉄壁の「利権」の世界であり、他業種の企業が足を踏みれることは難しいことを表している。

よくあるブラックオーシャンの説明では「独創性うんぬん」と書かれていることが多いが、それは「新興のブルーオーシャン」であり、実のところブラックオーシャンではない。

本物のブラックオーシャンとしては、風営法に守られた風俗店・料亭・クラブ・パチンコ店・ゲームセンターなどや、薬器法に守られた医薬品業界、医療機器業界が有名である。

とくに医療機器業界に至っては、法人は厚労省の営業許可が必要で、さらにプログラマーに有資格者(最低3名、経営や営業などの金銭に関わる業務とは兼務不可)が必要なうえに、実質的に下請け禁止(下請けも厚労省の営業許可と有資格者(最低1名)の配置が必須となる)などの規制がある。

これは思いつきで新規参入してきたものによって過当競争に陥ることは、すなわち患者の生命の危機に陥るに等しいという考えであり、いわゆるエコシステムが崩壊しないように保護されているのである。

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