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ARM Cortex-A55

2,345 バイト追加, 2020年4月2日 (木) 02:01
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'''Cortex-A55'''(読み:こーてっくす・えーごーごー)とは、2017年5月に[[ARM]]が発表した[[CPU]]コアである。

== 概要 ==
Cortex-A55は2017年5月30日に台湾で開催された[[COMPUTEX]]の会場で[[Cortex-A75]]や[[Mali-G72]]などと共に発表された。Cortex-A55が実際に製品化は2019年ごろからで、このあたりから[[Amlogic S905X3]]などが続々登場した。

== 従来からの変更点 ==
まず[[ハードウェア]]的には従来の[[Cortex-A53]]などの旧シリーズとは互換性が全くない。マイナーチェンジではなくメジャーアップデートであり根本から全面刷新となっている。旧コアと新コアを混在させることもできない。

=== マルチコアの繋ぎ方 ===
旧来の「[[big.LITTLE]]」に代わり、Cortex-A75/A55では「[[DynamIQ]]」が初搭載された。
まず、[[big.LITTLE]]では1[[クラスター]]最大4[[コア]]であったが、[[DynamIQ]]では1[[クラスター]]最大8[[コア]]になっている。また[[人工知能]]や[[動画コーデック]]などの機能特化型の[[コプロセッサ]]的な[[コア]]も[[クラスター]]に含めることができるようになった。

=== 命令セットの刷新 ===
Cortex-A75/A55では新命令セット「[[ARMv8.2]]」が採用されている。
主に[[NEON命令]]に[[ディープラーニング]]向けの拡張命令が追加された。

=== 電力効率の向上 ===
[[電力効率]]が従来比2.5倍に向上したとしている。何と比較しているのかは知らん。
これにより超低電圧[[SoC]]を作れば[[Cortex-Mシリーズ]]が主流の[[IoT機器]]にも使えるとしている。

=== RAS機能の追加 ===
Cortex-A55では故障や障害を検知する[[RAS]]機能がサポートされ、[[キャッシュメモリ]]の[[ECC]][[やデータポイズニン]]グなどの機能が追加された。

これらは一般的に[[ハイエンド]]な[[サーバー]]向け[[CPU]]に搭載される機能だが、Cortex-A55のような超低電圧CPUに搭載してきたのはそのような用途ではなく「車載」を意識したものだと思われる。つまり「[[自動運転]]」だろう。

== 関連項目 ==
* [[ARM]]
** [[Cortex-A75]]
** [[Cortex-A55]]

[[category: ARM]]

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