EPROM

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EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)とは、ROMの一種で、消去および再書込が可能なものを指します。

電源を切っても記憶内容が保持される不揮発性メモリの一種でもあります。

消去[編集 | ソースを編集]

EPROMは強い紫外線光を照射することでその記憶内容を消去できます。パッケージ中央上部には消去用のガラス窓があって通常は紫外線対策のシールが貼られています。シールを剥がすとガラス窓からシリコンチップが見えているので容易にEPROMだとわかります。このようなEPROMを特にUV-EPROMと呼ぶこともあります。

書込[編集 | ソースを編集]

EPROMはフローティングゲートMOSFETのアレイで構成されており通常のデジタル回路よりも印加する電圧が高い専用機器を使って個々のMOSFETに書き込むことができます。

その他[編集 | ソースを編集]

EPROMには消去方式の異なるEEPROM(電気的に消去可能なPROM, Electrically Erasable PROM)などもあります。コンピュータ制御機器の試作品や製品をはじめ、パソコンのBIOS ROMなど多くの機器に搭載されています。

近年はEPROMよりもフラッシュメモリの方が人気があり、あらゆる製品で置き換わりつつあります。

EPROMは書き込まれた内容を約10年から20年保持するとされています。また、読み出し回数に制限はありません。消去用の窓は太陽光などにさらされて内容が消去されることを防ぐため、不透明なシールを貼ってカバーする必要があります1。

古いPCのBIOSチップにはEPROMを使っていることが多く、消去用のガラス窓の保護シールにそのBIOSを作ったメーカー名、BIOSのリビジョン、コピーライト表示などが書かれていることが多かったです。

関連項目[編集 | ソースを編集]