ARROWS NX F-04G
ドコモ スマートフォン ARROWS NX F-04G(ドコモ スマートフォン アローズ エヌエックス エフゼロヨンジー)は、富士通によって開発された、NTTドコモの第4世代移動通信システム(PREMIUM 4G)・第3.9世代移動通信システム(Xi)・第3世代移動通信システム(FOMA)対応端末である。ドコモ スマートフォン(第2期)のひとつ。
概要[編集 | ソースを編集]
F-04GはF-02Gの後継機種である。
スマートフォンとしては世界初となる虹彩認証センサーを搭載している。虹彩生体認証を組み合わせることで、画面をタッチして、画面に目を映すだけでロック解除ができる。またWebサイトなどで入力が面倒なIDやパスワードを登録できるパスワードマネージャーとの併用により、IDやパスワードを覚えなくても、画面を見るだけで自動で入力できる。docomo IDのログインにも対応している。虹彩認証センサーは虹彩認証専用の赤外線カメラと赤外線LED照明からなっており、暗い場所でも認証を行うことが可能となっている。また虹彩の登録後は、眼鏡のレンズ越しからでも認識する事が可能となっている。ただし、従来のARROWSシリーズとは異なり、指紋認証には対応していない。更に、カラーコンタクトレンズや、サングラスを着用した状態では、認証が出来ないなどの問題もある。
アウトカメラは有効画素数が2150万画素にアップし、露光時間の違う2枚の写真を同時に撮影・合成するHDRが、撮影画面で確認できるリアルタイムHDRに進化した他、4K動画撮影に対応。また240万画素のインカメラは富士通独自の画像処理エンジン「GRANVU」と顔認識に対応した。
他にスマートフォンとしては世界初となる高速近距離無線転送技術のTransferJetを搭載、新たにPREMIUM 4Gへの対応、CPUもオクタコアへと強化されている。
キャッチコピーは「あなたの瞳が、カギになる。すべてをスマートに、心地よく。世界初虹彩認証「Iris Passport」搭載。」。
主な機能[編集 | ソースを編集]
主な対応サービス | |||
---|---|---|---|
タッチパネル/加速度センサー | PREMIUM 4G[1]/Xi[2]/FOMAハイスピード[3]/VoLTE | Bluetooth | DCMX/おサイフケータイ/NFC/TransferJet/かざしてリンク/赤外線/トルカ |
ワンセグ[4]/フルセグ[5]/モバキャス[6] | メロディコール | テザリング | WiFi IEEE802.11a/b/g/n/ac |
GPS | ドコモメール/電話帳バックアップ | デコメール/デコメ絵文字/ |
iチャネル |
エリアメール/ソフトウェアーアップデート自動更新/生体認証 ( |
デジタルオーディオプレーヤー(WMA・MP3他)/ハイレゾ音源 | GSM/3Gローミング(WORLD WING) | フルブラウザ/ |
Google Play/dメニュー/dマーケット | Gmail/Google Talk/YouTube/Picasa | バーコードリーダ/名刺リーダ | ドコモ地図ナビ/ドコモ ドライブネット/Google Maps/ストリートビュー |
歴史[編集 | ソースを編集]
調査結果[編集 | ソースを編集]
SoCにSnapdragon 810を採用している。 Snapdragon 810はBIGコア4個、littleコア4個のbig.LITTLE構成で計8コアである。 ただし、big4コア+little4コアの切り替え式であり、実質4コアであると思われる。
bigコアの稼働は「充電器に接続した状態」で8スレッドで延々と単純なforループを回して負荷100%を叩きだすという現実的にはありえないアプリを動かした場合にのみ稼働を確認した。 「充電100%の未充電状態」など、その他の方法では稼働を確認できなかった。
また、充電状態であっても4〜8スレッドのスレッドプールに対して細かいタスクを入れ続けるパターンでは、littleコアの負荷が100%近い場合であってもbigコアは発動しなかった。 ちなみに、スレッドプールに対して細かいタスクを入れ続けるパターンでは、並列実行時の最適なスレッド数は4スレッド(制御用メインスレッド1 + ワーカースレッド3)の時にもっとも高いパフォーマンスを発揮した。
Google Playで販売されているGTA3やDark Nightなどの3Dゲームなどを動かし、その状態でのCPUコアの稼働情報を観察したが、こちらも基本的にはlittle4コアのみの稼働であった。
これらの挙動は他のSnapdragon 810搭載機と若干異なるものであり、ガラケー時代から防水防塵を特徴とする富士通製品という発熱を逃がしにくい筐体の都合で、熱暴走対策として安直にCPUに制限を入れているものと思われる。このことから基本的に「F-04GはLittle4コア1.5GHz」「bigコアは潰されている」と考えるのが順当であると思われる。
追記[編集 | ソースを編集]
端末に3分間程度の高負荷をかけつづけ発熱させることで「2コア(0.7GHz稼働)」という状態になることを確認した。この際の処理速度は通常のリトル4コア1.5GHz稼働時より遅く、3割減くらいの性能であった。リトルコアのクロック半分で3割減なのでビッグコアが動いているのかもしれない。細かい判別まではしていない。
これは熱暴走から保護する機能と思われるが、一般的なベンチマークは3分程度で計測が終わるものばかりであり、それらは信用に値しないといえる。なお、洗面器に冷水を入れ水没させた状態で計測したところ30分程度の高負荷状態を記録したが結露でぶっ壊れた(丸一日乾かしたら復活した)。
解像度を変更する[編集 | ソースを編集]
この端末はGPU性能が液晶解像度に追いついておらず、解像度を落すことで劇的にバッテリ持ちもUIの反応性も良くなる模様。 試した限りF-02Gも同様の結果となった。
解像度の変更操作はすべてAndroid SDKに含まれるadbコマンドで行う必要がある。 MacにXamarin.Androidを入れている場合はAndroid SDKもセットで入っているので以下のパスに存在しているはず。
~/Library/Developer/Xamarin/android-sdk-macosx/platform-tools/adb
大雑把な手順
- Android SDKをいれたPCやMacを用意する(入れ方はググれ)
- Android端末をデバッグモードにする(やり方はググれ)
- USBケーブルで繋ぐ(迷わず繋げ)
解像度を落す[編集 | ソースを編集]
解像度(size)を落すとアイコンなどが単純にデカくなり操作不能に陥るので事前に描画密度(density)も変更しておく。 ググるとどちらか片方だけの説明になっていることが多いが、下げ方向の場合は両方セットで変更しないとUIが残念なことになる。
1080x1920:縦横1.33倍。普通に使える。実用性を考えるとベスト
adb shell wm density 480 adb shell wm size 1080x1920
720x1280:縦横2.00倍。ステータスバーが狭すぎ。若干にじみが気になる。
adb shell wm density 320 adb shell wm size 720x1280
戻し方[編集 | ソースを編集]
気に食わないときは初期状態に戻す。
adb shell wm density reset adb shell wm size reset
リカバリモードの入り方[編集 | ソースを編集]
不親切なことにマニュアルにはリカバリモード(工場出荷時リセット)の方法が書かれていない。 しかも他のAndroid端末で一般的な「長押し」ではなく「連打」という意味不明な仕様。
- 「電源」「音量↑」「音量↓」の3ボタンを長押しして電源を入れる。
- 右上の緑ランプが点灯したら長押しをやめ、ドコモのロゴが表示されるまで
- 「電源」と「音量↑」を連打すると「recovery mode」が起動する。
- 備考: 「電源」と「音量↑」を長押しだと「SD Downloader」が起動する。
関連項目[編集 | ソースを編集]
- 富士通
- ARROWS
- F-02G - 先代機種。
- ARROWSケータイ F-05G
- アップアップガールズ (仮) - イメージキャラクター
- THE [email protected] - コラボレーションモデルを発売
外部リンク[編集 | ソースを編集]
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ 受信時:225Mbps/送信時:50Mbps
- ↑ 受信時:150Mbps/送信時:50Mbps
- ↑ 受信時:14Mbps/送信時:5.7Mbps
- ↑ 連続視聴時間:約430分
- ↑ 連続視聴時間:約280分
- ↑ 連続視聴時間:約320分
- ↑ ARROWS NX F-04G | 製品 | NTTドコモ
- ↑ 報道発表資料 : 「ドコモ スマートフォン ARROWS NX F-04G」の一時販売停止のお知らせ | お知らせ | NTTドコモ