「SAS (Serial Attached SCSI)」の版間の差分

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'''SAS''' (読み:さす、語源:Serial Attached SCSI)とは、主に[[サーバー]]で使用される[[HDD]]や[[SSD]]を接続するための[[インターフェース]]規格である。
 
'''SAS''' (読み:さす、語源:Serial Attached SCSI)とは、主に[[サーバー]]で使用される[[HDD]]や[[SSD]]を接続するための[[インターフェース]]規格である。
  
== 概要 ==
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==概要==
 
その名称に「[[SCSI]]」とあるがSCSIなのは[[ソフトウェア]]の部分だけであり、[[ハードウェア]]的には[[SATA]]の拡張規格である。
 
その名称に「[[SCSI]]」とあるがSCSIなのは[[ソフトウェア]]の部分だけであり、[[ハードウェア]]的には[[SATA]]の拡張規格である。
大雑把にいえば2個のSATA端子に並列に繋げて速度を2倍速にしたところにSCSIコマンドを流している感じである。
 
  
速度的にはその時代のSATAの2倍と思ってほぼ間違いない。なお[[CPU]]でいう「2コアなので2倍」みたいなものでキッチリ2倍速になるわけではない。
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大雑把にいえば「2個のSATA端子で2倍速」という代物であり、そこにSCSIコマンドを流している感じである。そのため速度的にはその時代のSATAの2倍と思ってほぼ間違いない。なお[[CPU]]でいう「2コアなので2倍」とほぼ同じであり、キッチリ2倍速になるわけではない。
ちなみに最近流行りの[[M.2]]と[[NVM Express]]に比べると圧倒的に遅い。
 
  
== 信頼性 ==
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ちなみに速度的には最近流行りの「[[U.3]]」や「[[E1.S]]」などと比べると圧倒的に遅い。
一部では「SASは[[SATA]]より信頼性が高い」と説明されることが多いが物理的に信頼性が高いわけではない。SASを好む界隈では安物が嫌われるため、[[RAID]]時の振動を吸収する機構や、簡易的な[[無停電電源装置]]([[UPS]])として機能する[[バッテリバックアップ]]などが搭載されている高額な商品ばかりであり、結果として品質が高いということになる。
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10倍くらい遅い。
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しかしならが[[サーバー]]界隈では「枯れている」という理由で今なお人気がある。
  
当然ならがこのような高信頼性を実現するための各種機構をSATA製品に搭載すれば同等の信頼性を実現できる。だがHDD業界は長年にわたり[[談合]]が行われているかのごとく、[[サーバー]]向けの高価格帯を維持するためか、SATA製品ではこのような機構を搭載しないことが多かった。
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==信頼性==
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一部では「SASは[[SATA]]より信頼性が高い」と説明されることが多いが仕様的・物理的に信頼性が高いわけではない。
  
そこへ突如として[[半導体]]の巨人[[インテル]]が高信頼性を実現するための各種構成を搭載した「家庭用」の「[[Intel SSD 730]]」を発売した。
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SASを好む界隈では「安物」が嫌われるため、[[RAID]]時の振動を吸収する機構や、簡易的な[[無停電電源装置]][[UPS]])として機能する[[バッテリバックアップ]]などが搭載されている高額な商品ばかりであり、結果として品質が高いということになる。
さらに[[サムスン]]が追い打ちをかけるかの如く続いた。
 
そして[[ハードディスク]]は破滅に向かった。
 
  
== 関連項目 ==
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当然ならがこのような高信頼性を実現するための各種機構をSATA製品に搭載すれば同等の信頼性を実現できる。だがHDD業界は長年にわたり[[談合]]が行われているかのごとく、[[サーバー]]向けの高価格帯を維持するためか、SATA製品ではこのような機構を搭載しないことが多かった。
* [[SATA]]
 
* [[SCSI]]
 
* [[Thunderbolt]]
 
  
== 参考文献 ==
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そこへ突如として[[半導体]]の巨人[[インテル]]が高信頼性を実現するための各種機構を搭載した「家庭用」の「[[Intel SSD 730]]」を発売した。さらに[[サムスン]]が追い打ちをかけるかの如く続いた。そして[[ハードディスク]]は破滅に向かった。
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==関連項目==
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*[[SATA]]
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*[[SCSI]]
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*[[Thunderbolt]]

2022年7月4日 (月) 07:43時点における最新版

SAS (読み:さす、語源:Serial Attached SCSI)とは、主にサーバーで使用されるHDDSSDを接続するためのインターフェース規格である。

概要[編集 | ソースを編集]

その名称に「SCSI」とあるがSCSIなのはソフトウェアの部分だけであり、ハードウェア的にはSATAの拡張規格である。

大雑把にいえば「2個のSATA端子で2倍速」という代物であり、そこにSCSIコマンドを流している感じである。そのため速度的にはその時代のSATAの2倍と思ってほぼ間違いない。なおCPUでいう「2コアなので2倍」とほぼ同じであり、キッチリ2倍速になるわけではない。

ちなみに速度的には最近流行りの「U.3」や「E1.S」などと比べると圧倒的に遅い。 10倍くらい遅い。 しかしならがサーバー界隈では「枯れている」という理由で今なお人気がある。

信頼性[編集 | ソースを編集]

一部では「SASはSATAより信頼性が高い」と説明されることが多いが仕様的・物理的に信頼性が高いわけではない。

SASを好む界隈では「安物」が嫌われるため、RAID時の振動を吸収する機構や、簡易的な無停電電源装置UPS)として機能するバッテリバックアップなどが搭載されている高額な商品ばかりであり、結果として品質が高いということになる。

当然ならがこのような高信頼性を実現するための各種機構をSATA製品に搭載すれば同等の信頼性を実現できる。だがHDD業界は長年にわたり談合が行われているかのごとく、サーバー向けの高価格帯を維持するためか、SATA製品ではこのような機構を搭載しないことが多かった。

そこへ突如として半導体の巨人インテルが高信頼性を実現するための各種機構を搭載した「家庭用」の「Intel SSD 730」を発売した。さらにサムスンが追い打ちをかけるかの如く続いた。そしてハードディスクは破滅に向かった。

関連項目[編集 | ソースを編集]