Snapdragon 4 Gen 2
Snapdragon 4 Gen 2とは、2023年6月に Qualcommが発表したSoCです。
Snapdragon 4 Gen 1のマイナーチェンジであり、性能はほぼ据え置きで、バッテリー長持ち、省電力になったものです。
日本ではSnapdragon 4 Gen 1がほとんど流通しなかったので実質的にSnapdragon 480 5Gの後続製品という位置づけになります。
主な違い
4 Gen 2 | 4 Gen 1 | 480 5G | |
---|---|---|---|
高性能 | Cortex-A78 2.2GHz | Cortex-A78 2.0GHz | Cortex-A76 2.0GHz |
高効率 | Cortex-A55 1.96GHz | Cortex-A55 1.8GHz | Cortex-A55 1.8GHz |
GPU | Adreno 613 | Adreno 619 | Adreno 619 |
メモリ | LPDDR5 (3200MHz)
LPDDR4 (2133MHz) |
LPDDR4 (2133MHz) | LPDDR4 (2133MHz) |
Wi-Fi | Wi-Fi 5 | Wi-Fi 5 | Wi-Fi 6 |
モデム | Snapdragon X61 | Snapdragon X51 | Snapdragon X51 |
製造 | サムスン 4nm | TSMC 6nm | サムスン 8nm |
Snapdragon 480と比べると、まずCPUの性能が上がり、一方でGPUの性能が下げられています。 トータルでは似たような性能です。
接続できるメモリにLPDDR5 (3200MHz)が加わった関係でAntutuベンチマークだと1.8倍近い爆速な数字を叩き出しますが、実際に原神などのゲームなどを動かしてみれば何も違いがないことがわかります。メモリだけでなくSoC全体に負荷を掛けた場合にLPDDR5の性能を引き出すほどの性能はありません。あくまで部材の調達に余裕をもたせただけという感じです。
また、こんなローエンドなSoCでWi-Fi 6なんて不要なのでバッサリ削除されています。ぶっちゃけこれに限らず一般人の9割はWi-Fi 5で困らないと思います。
モデムがSnapdragon X61に進化しています。通信速度などは従来と変わりませんが、高周波数帯でハンドオーバーなどにより通信が途切れる時間が短くなりました。5Gでブチブチ切れる問題が若干改善しています。
なお、バッテリーの持ちは格段に良くなっているようです。