「PinePhone」の版間の差分
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2021年8月26日 (木) 07:42時点における最新版
PinePhone(読み:ぱいん・ふぉん)とは、Pine64が製造および販売する「Linuxを搭載したスマートフォン(実質スマホ型パソコン)」である。
概要[編集 | ソースを編集]
PinePhoneは2019年11月15日に発表、試作品は2020年1月に、完成品は2020年5月に出荷開始された。
下位モデルのPinePhone単品が149ドル、上位モデルでUSB-C接続の有線LANやDisplayPort、USB-Aなどの機能を備えたドック付きが199ドル。
実のところスマートフォンとしてよりも「バッテリーとLTEモデムと各種センサーを積んだ激安IoT機器」として話題になった。
カタログスペックだけみるとスマートフォンとして見れば高価だが色々付属したシングルボードコンピューターとして見れば恐ろしいほど安価だ。
たとえばRaspberry PiだとLTEモデムだけで2〜3万円(CANDY Pi Liteの価格を参考)くらいしている。これだけでもPinePhoneの方が安い。さらにRaspberry Piだとその他にも液晶だバッテリーだセンサーだも別売りだ。
また、LinuxなのでAndroidよりもセンサー類を手軽に扱いやすい。Androidではrootを取らないと細かい制御はできないLTEモデム(ppp)のオンオフなども簡単にアクセスできる。
PinePhoneはあくまで「スマートフォン型のパソコン」「各種センサーや液晶がセットになったラズパイ」などと考えた方がいい。当然ながら素人にはおすすめできない。
主な仕様[編集 | ソースを編集]
CPU | Allwinner A64 (Cortex-A53 x4, 1.2GHz) |
GPU | Mali-400 MP2 |
メモリ | 2GB (149ドルモデル)
3GB (199ドルモデル) |
内蔵ストレージ | 16GB eMMC (149ドルモデル)
32GB eMMC (199ドルモデル) |
外部ストレージ | microSD (起動ディスクとして使用可能) |
バッテリ | 3000mAh(Samsung Galaxy J7互換、交換可能) |
GPS | GPS、A-GPS、GLONASS |
センサー | 加速度、ジャイロスコープ、周囲光、近接、方位磁針、バロメーター |
ディスプレイ | 720x1440, 5.95インチ, IPS液晶 |
背面カメラ | 5MP, LEDフラッシュ、1/4インチ、OV6540 |
前面カメラ | 2MP, 1/5インチ、GC2035 |
Wi-Fi | 802.11 b/g/n、シングルバンド、ホットスポット対応 |
その他 | Bluetooth 4, A2DB,
3.5mmヘッドフォンジャック(UARTシリアルポートとして利用可能) USB-C (USB-PD対応、DisplayPort対応) カメラ無効化スイッチあり マイク無効化スイッチあり |
OS[編集 | ソースを編集]
PinePhoneには複数のLinuxディストリビューションが用意されており、発注時に「プリインストールOS」を選択できるようになっており、選択されたOSの開発プロジェクトに10ドルが寄付される。
正式版からプリインストールされるOSは「Manjaro + Plasma Mobile」になった。
ハードウェア[編集 | ソースを編集]
一般的にスマートフォンといえば1枚の基板にすべての部品がハンダ付けされているが、PinePhoneを分解すると2個のM.2端子があり、そこにLTEモデムカードとWiFi&Bluetoothカードが刺さっている。ユーザーがシングルボードコンピューター的な感じで改造して遊べるようにするための構造らしい。
microSDカードからOSを起動できるのも特徴で、複数用意されているLinuxディストリビューションをダウンロードしてきてそれぞれを簡単に試すことができる。
バッテリも交換可能となっている。独自規格ではなくSamsung Galaxy J7互換となっており、オプションパーツとして5000mAhの大容量バッテリやワイヤレス充電アダプタも予告されている。またバッテリ端子はI2C端子を兼ねており物理キーボードを接続するなどの改造例も示されている。
技適[編集 | ソースを編集]
PipePhoneは技適を取得している。 より正確には「技適を取得したMini PCIeカード」を接続してある。 よって日本でも使える。