「USB PD」の版間の差分
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− | USB PDは仕様書の冒頭で「increase charger reuse and reduce electronic | + | USB PDは仕様書の冒頭で「increase charger reuse and reduce electronic waste(充電器の再利用を促進し、電子廃棄物を削減する)」と宣言している。つまりUSB電源を実現し、世界中のノートパソコンの充電コネクタを[[USB端子]]に統一しようという構想だ。すでに[[スマートフォン]]や[[デジタルカメラ]]などの省電力な電子機器の世界では[[micro USB]]での充電が主流となっているが、これを[[ノートパソコン]]などあらゆる電子機器でも実現しようというものである。 |
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− | USB | + | USB PDでは一般的なコンセントと異なり、いきなり高いワット数で給電を開始するのではなく、まずはデータ通信にて双方向に対応しているプロファイル(対応度)を確認しあい段階的にワット数を上げていく仕様となっている。さらにUSBケーブルも対応プロファイルを宣言できる専用のものとなる。この仕様によりUSB端子を舐めても大丈夫かもしれないという意見も見受けられるが危険なので絶対に舐めてはならない。 |
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+ | * USB 1.x - 500mA ([email protected]) | ||
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== 関連項目 == | == 関連項目 == | ||
* [[USB (Universal Serial Bus)]] | * [[USB (Universal Serial Bus)]] | ||
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== 参考文献 == | == 参考文献 == |
2016年7月11日 (月) 03:11時点における最新版
USB PD(読み:ゆーえすびー・ぴーでぃー、語源:USB Power Delivery)とは、USBで最大100W給電を実現しようというUSBの拡張規格である。 [1]
概要[編集 | ソースを編集]
ACアダプタ的に考えてノートパソコンなどからUSB機器に100W給電など無理だろうと思うだろうが、この規格が想定しているのは逆パターンのUSB機器からノートパソコンへの給電(充電)だという。USBハブが電源アダプターを兼ねるのである。
USB PDは仕様書の冒頭で「increase charger reuse and reduce electronic waste(充電器の再利用を促進し、電子廃棄物を削減する)」と宣言している。つまりUSB電源を実現し、世界中のノートパソコンの充電コネクタをUSB端子に統一しようという構想だ。すでにスマートフォンやデジタルカメラなどの省電力な電子機器の世界ではmicro USBでの充電が主流となっているが、これをノートパソコンなどあらゆる電子機器でも実現しようというものである。
懸念[編集 | ソースを編集]
低品質なUSBケーブルでの火災が懸念される。
給電能力[編集 | ソースを編集]
USB PDでは一般的なコンセントと異なり、いきなり高いワット数で給電を開始するのではなく、まずはデータ通信にて双方向に対応しているプロファイル(対応度)を確認しあい段階的にワット数を上げていく仕様となっている。さらにUSBケーブルも対応プロファイルを宣言できる専用のものとなる。この仕様によりUSB端子を舐めても大丈夫かもしれないという意見も見受けられるが危険なので絶対に舐めてはならない。
- 参考までに従来の給電能力も記述する。
- USB 1.x - 500mA ([email protected])
- USB 3.x - 900mA ([email protected])
- USB Power Delivery
- Profile 0
- 予約
- Profile 1 - 初期値。ここから段階的にProfile 5までレベルアップする
- 5V @ 2A = 10W
- Profile 2
- 5V @ 2A
- 12V @ 1.5A = 18W
- Profile 3
- 5V @ 2A
- 12V @ 3A = 36W
- Profile 4 - マイクロUSB端子の限界値
- 5V @ 2A
- 12V @ 3A
- 20V @ 3A = 60W
- Profile 5- 通常のUSB端子の限界値
- 5V @ 2A
- 12V @ 5A
- 20V @ 5A = 100W