オールフラッシュストレージ
概要
当然ながら速い。 速すぎてサーバーとストレージを繋ぐインターフェイス部分がボトルネックになることが多いくらい速い。
こいつの登場でビッグデータの流行で限界といわれたRDBMを力任せでブン回す手法が広まり、流行りかけたNoSQLが下火になったくらい速い。
欠点
オールフラッシュストレージにも欠点はある。
無駄にデカイ
まず、多くの製品はHDD前提のケースにSSDを積んだだけの製品ばかりなので無駄に1Uを占拠するという難点がある。
最近のパソコン向けSSDでよく見かけるM.2製品のコンパクトさと比較すると巨大な1Uサイズでは99.999%くらいの面積が無駄になっている。筐体の中身はスカスカだ。
BackblazeのStorage Pod[1]では4Uのケースに3.5インチHDDを縦刺しで45個も入れているので、M.2接続のSSDを縦刺しならば1024個くらい入りそうな気がするので、ODMに発注するなり、自作するなりした方がいいかもしれない。
この問題の改善策として、インテルは「Ruler」という非常に細長いSSD規格を発表した。 https://japan.zdnet.com/article/35123851/
データが消えた時の衝撃
SSDやRAIDコントローラーなどのファームウェアにバグがあるとAll Flush Storageとなる確率が非常に高い。HDDでは「物理的に分解してデータを取り出す」というリカバリ業者もいるが、SSDでは無理だ。
この手のデータ全消去は、2019年11月にはヒューレットパッカード、2019年12月にはデルがやらかしている。
昨今のストレージは大容量であり、LTOなどのテープでは容量が足りない恐れがあるため、 別途オールハードディススクストレージを用意してバックアップを取るのが望ましいだろう。 一方、私はDVD-Rを使っていた。