「定数バッファ」の版間の差分
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2022年6月9日 (木) 01:41時点における版
定数バッファ(英語:Constant Buffer、通称:cbuffer)とは、CPUで動くプログラムの変数群を、GPUで動くプログラマブルシェーダーに定数群(バッファ)としてドスンと送り込む機構をいう。
OpenGL界隈では宗教上の理由により「Uniform Buffer Object」という方言が使われている。 意味はほぼ同じである。
概要
まず前提条件としてシェーダーへ渡す変数(定数)はドローコールのたびに再設定するものであり、その変数(定数)は1回のドローコールが終わると自動的に消去される。
次にCPU側で動くプログラムの変数を[GPU]]側で動くプログラマブルシェーダーに定数として送り込むには、
- Direct3D 9
ドローコールの直前に毎回SetVertexShaderConstant命令やSetPixelShaderConstant命令を使って1個1個送り込んでいた。描画のたびにメインメモリからVRAMに小さなデータの転送を繰り返していた。
- Direct3D 10
定数バッファ(Constant Buffer、cbuffer)を作成してGPU(VRAM)に送信しておき、以後はドローコールの直前にその定数バッファのポインタだけを送り込むようになった。
つまり定数バッファを利用することで頂点バッファやインデックスバッファなどと同様に再利用でき、かつ毎回送信するデータもポインタひとつで済むようになった。
利点
シェーダー定数には主にディレクショナルライトやポイントライトの座標や明るさなどを格納していることが多い。これらはゲームシーンの中でそんなに勢いよく変化するものではない。ゲーム内で時間経過とともに「昼から夜に」「夜から昼に」なるものでもフレームレート単位でみたら変化などないに等しい。何千回、何万回というドローコールで1回変化するくらいのものである。
ならば定数は定数バッファとしてGPU内のVRAMに格納しておいて再利用すれば効率が良くなるということのようだ。