「Allwinner H616」の版間の差分

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[[Android TV BOX]]などの[[セットトップボックス]]向けのHシリーズ製品で、2017年に発売した[[Allwinner H6]]の後続製品だとしている。
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Allwinner H616は[[Android TV BOX]]などの[[セットトップボックス]]向けのHシリーズ製品であり、2017年に発売した[[Allwinner H6]]の後続製品だとしている。[[AliExpress]]では本製品を搭載したセットトップボックスが2000円台から5000円台という価格帯で登場している。
  
 
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これまでの[[Allwinner]]製品は、かたくなにAndroid 1.x世代から使われていた古臭いMidgardアーキテクチャのGPU(Mali-Tシリーズ)を搭載していたいが、この製品でついにBifrostアーキテクチャのGPU(Mali-Gシリーズ)を搭載した。
 
これまでの[[Allwinner]]製品は、かたくなにAndroid 1.x世代から使われていた古臭いMidgardアーキテクチャのGPU(Mali-Tシリーズ)を搭載していたいが、この製品でついにBifrostアーキテクチャのGPU(Mali-Gシリーズ)を搭載した。
 
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2022年10月25日 (火) 04:41時点における最新版

Allwinner H616とは、2019年に中国Allwinner社から発売したSoCである。

概要[編集 | ソースを編集]

Allwinner H616はAndroid TV BOXなどのセットトップボックス向けのHシリーズ製品であり、2017年に発売したAllwinner H6の後続製品だとしている。AliExpressでは本製品を搭載したセットトップボックスが2000円台から5000円台という価格帯で登場している。

主なスペック[編集 | ソースを編集]

Allwinner H616の詳細は公開されていない。同製品を搭載したTanix TX6sAIDA64情報を見てみよう。

CPU[編集 | ソースを編集]

CPU
Core Architecture ARM Cortex-A53 @ 1416 MHz x4
Instruction Set 64-bit ARMv8-A
CPU Cores 4
CPU Clock Range 816 - 1416 MHz
Support ABIs armeabi-v7a, armeabi
その他 AES, NEON, SHA1, SHA2

CPUは特徴なし。 Cortex-A53が4コアというローエンドでよくみるやつだ。

GPU[編集 | ソースを編集]

GPUに「ARM Mali-G31 MP2」を採用している。

これまでのAllwinner製品は、かたくなにAndroid 1.x世代から使われていた古臭いMidgardアーキテクチャのGPU(Mali-Tシリーズ)を搭載していたいが、この製品でついにBifrostアーキテクチャのGPU(Mali-Gシリーズ)を搭載した。

Allwinner H616 GPU.jpg

GPUの性能が桁違いに上がったのもそうだが、それ以上にOpenGL ES 3.2やVulkanが使用可能になったのは大きい。これであればスマホ向けのゲームなんかも相当数が動くようになると思われる。Android TV BOX家庭用ゲーム機風に扱えるかもしれない。