「Amazon EC2」の版間の差分

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正式名称は '''Amazon Elastic Compute Cloud'''(あまぞん・えらすてぃっく・こんぴゅーと・くらうど)と長ったらしいので、誰もが'''EC2'''という略称で呼んでおり、[[アマゾン]]自身も公式サイトのトップページのタイトル以外はEC2と略している。
 
正式名称は '''Amazon Elastic Compute Cloud'''(あまぞん・えらすてぃっく・こんぴゅーと・くらうど)と長ったらしいので、誰もが'''EC2'''という略称で呼んでおり、[[アマゾン]]自身も公式サイトのトップページのタイトル以外はEC2と略している。
  
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== 概要 ==
 
正式名称の中の単語に「クラウド」あることからわかるように、いわゆる最近流行の[[クラウドコンピューティング]]の一種ではあるが、[[クラウドコンピューティング]]の代表的な存在として名の上がることの多い[[AWS]]の他のサービス([[Amazon RDS]]など)や[[Windows Azure]]などの[[PaaS]]とは異なり、EC2はもっと低レベルな[[HaaS]]となっておりクラウド感はほぼない。「ただの[[Xen]]を使った[[レンタルサーバー]]をクラウドと呼ぶとな何事か」という批判があったためEC2と略しCloudの文字を消したという説もあるが、真相は定かではない。
 
正式名称の中の単語に「クラウド」あることからわかるように、いわゆる最近流行の[[クラウドコンピューティング]]の一種ではあるが、[[クラウドコンピューティング]]の代表的な存在として名の上がることの多い[[AWS]]の他のサービス([[Amazon RDS]]など)や[[Windows Azure]]などの[[PaaS]]とは異なり、EC2はもっと低レベルな[[HaaS]]となっておりクラウド感はほぼない。「ただの[[Xen]]を使った[[レンタルサーバー]]をクラウドと呼ぶとな何事か」という批判があったためEC2と略しCloudの文字を消したという説もあるが、真相は定かではない。
  
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そのかわり[[OS]]のセキュリティ対策などは自前でやらなければならないという。
 
そのかわり[[OS]]のセキュリティ対策などは自前でやらなければならないという。
  
運用管理工数のうち減るのは[[ハードウェア]]の[[保守]]のみであり、システムの運用にはOSレベルでの管理が必要となる欠点がある。
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== 利点と欠点 ==
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運用管理工数のうち、Amazon EC2を使うことで減るのは[[ハードウェア]]の[[保守]]のみであり、システムの運用にはOSレベルでの管理が必要となる欠点がある。
 
たとえばOSにパッチを当てるなどの基本的なセキュリティ対策なども自前でやる必要がある。
 
たとえばOSにパッチを当てるなどの基本的なセキュリティ対策なども自前でやる必要がある。
 
といっても[[ハードウェア]]は必ず壊れるものなので、その面倒をみなくてもよくなるのは大きい利点である。
 
といっても[[ハードウェア]]は必ず壊れるものなので、その面倒をみなくてもよくなるのは大きい利点である。
また[[ベンダーロックイン]]の危険性が非常に低いのも利点のひとつである。
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また、[[ベンダーロックイン]]の危険性が非常に低いのも利点のひとつである。
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== 関連サービス ==
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すごいぜamazon。
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* [[Amazon EC2 Dedicated Instances]] - Amazon EC2の専用サーバープラン
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* [[Amazon Virtual Private Cloud]] - Amazon EC2のインスタンスを隔離されたプライベートIPで運用し、かつ[[VPN]]で接続できる追加オプション
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* [[AWS Direct Connect]] -  Amazon EC2のインスタンスを隔離されたプライベートIPで運用し、かつ[[Amazon]]と[[専用線]]で接続できる追加オプション
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* [[Amazon EC2 Elastic Load Balancing]] - Amazon特製の[[ロードバランサー]]。
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* [[Amazon EC2 Auto Scaling]] - Amazon EC2のインスタンスが高負荷時に自動的に[[スケールアウト]]([[スケールアップ]]じゃないよ)してくれる追加オプション
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* [[AWS Elastic Beanstalk]] - Web専用のレンタルサーバー。EC2ほど細かいことはできないがOSやミドルウェアレベルでの管理が不要。
  
 
== 関連項目 ==
 
== 関連項目 ==
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* [[Amazon Web Services]]
 
* [[Windows Azure]]
 
* [[Windows Azure]]
 
* [[Google App Engine]]
 
* [[Google App Engine]]

2012年5月14日 (月) 09:44時点における版

Amazon EC2(あまぞん・いーしーつー)とは、アマゾンが提供しているAmazon Web Services(AWS)の中核をなすサービスのひとつで、Xenを使った従量課金制のレンタルサーバー(いわゆるVPS)である。

正式名称は Amazon Elastic Compute Cloud(あまぞん・えらすてぃっく・こんぴゅーと・くらうど)と長ったらしいので、誰もがEC2という略称で呼んでおり、アマゾン自身も公式サイトのトップページのタイトル以外はEC2と略している。

概要

正式名称の中の単語に「クラウド」あることからわかるように、いわゆる最近流行のクラウドコンピューティングの一種ではあるが、クラウドコンピューティングの代表的な存在として名の上がることの多いAWSの他のサービス(Amazon RDSなど)やWindows AzureなどのPaaSとは異なり、EC2はもっと低レベルなHaaSとなっておりクラウド感はほぼない。「ただのXenを使ったレンタルサーバーをクラウドと呼ぶとな何事か」という批判があったためEC2と略しCloudの文字を消したという説もあるが、真相は定かではない。

Amazon EC2は、一般的な前払いのVPSと異なり、サーバーの増減をコントロールパネル上で即座に行える。 これは従量課金制なので、あとからまとめて請求がくるようになっているためである。

Amazon EC2の料金は数あるレンタルサーバーの中でも結構高めの部類に入るが、「一定の使用量までは無料」というサービスもやっており、その範囲内で納めれば0円である。たとえば一番しょぼいサーバー1台であれば月額0円(正確には「1か月750時間無料」、24時間x31日=744時間)。

Amazon EC2 は一般的なVPSと同様にOSも選べ、Linuxをはじめ、Windowsなどを使うこともできる。 なお、有償のRedHat Enterprise LinuxやWindows Serverを使う場合のOS自体のライセンス料は、EC2の従量課金の部分に上乗せされるので、別途買う必要はない。 Amazon EC2はあくまでXen仮想マシンを貸してくれるだけのサービスなので、Windows AzureGoogle App Engineのようにプログラムの開発に用いるプログラミング言語が限定されるというようなこともない。 そのかわりOSのセキュリティ対策などは自前でやらなければならないという。

利点と欠点

運用管理工数のうち、Amazon EC2を使うことで減るのはハードウェア保守のみであり、システムの運用にはOSレベルでの管理が必要となる欠点がある。 たとえばOSにパッチを当てるなどの基本的なセキュリティ対策なども自前でやる必要がある。 といってもハードウェアは必ず壊れるものなので、その面倒をみなくてもよくなるのは大きい利点である。

また、ベンダーロックインの危険性が非常に低いのも利点のひとつである。

関連サービス

すごいぜamazon。

関連項目

参考文献


外部リンク