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clangは元々イリノイ大学でひっそりと開発および公開されていた[[コンパイラ]]であった。
 
clangは元々イリノイ大学でひっそりと開発および公開されていた[[コンパイラ]]であった。
clangはその[[ライセンス]]に[[BSDライセンス]]の亜種を採用していたため、[[gcc]]の[[ライセンス]]が[[GPL v2]]から[[GPL v3]]に変更されたことにブチ切れた[[BSD原理主義者]]たちがそれを発見し、殺到したことで急激に完成度を高めたて現在のかたちとなった。
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clangはその[[ライセンス]]に[[BSDライセンス]]の亜種を採用していたため、[[gcc]]の[[ライセンス]]が[[GPL v2]]から[[GPL v3]]に変更されたことにブチ切れた[[BSD原理主義者]]たちがそれを発見し、殺到したことで急激に完成度を高め現在のかたちとなった。
  
 
clangプロジェクトの傘下に[[LLVM]]というサブプロジェクトを持っていたが、現在(LLVM2.6以降)では立場が逆転し[[LLVM]]の一部としてclangがリリースされている。
 
clangプロジェクトの傘下に[[LLVM]]というサブプロジェクトを持っていたが、現在(LLVM2.6以降)では立場が逆転し[[LLVM]]の一部としてclangがリリースされている。

2015年7月21日 (火) 05:53時点における版

clang(読み:くらん)とは、「gcc撲滅」「GNU撲滅」を掲げるBSD原理主義者たちによって開発されているC言語C++Objective-Cなどのコンパイラである。

概要

clangは元々イリノイ大学でひっそりと開発および公開されていたコンパイラであった。 clangはそのライセンスBSDライセンスの亜種を採用していたため、gccライセンスGPL v2からGPL v3に変更されたことにブチ切れたBSD原理主義者たちがそれを発見し、殺到したことで急激に完成度を高め現在のかたちとなった。

clangプロジェクトの傘下にLLVMというサブプロジェクトを持っていたが、現在(LLVM2.6以降)では立場が逆転しLLVMの一部としてclangがリリースされている。

clangでコンパイルを行うとLLVM向けの中間言語が出力され、llvmからネイティブコードが出力されるため、「clangはコンパイラフロントエンド」と呼ばれることも多い。しかしながら、実際のところclangを利用するプログラマはclang(フロント)とllvm(バック)を意識する必要はほとんどないため、小難しいことは考えずに普通のコンパイラだと考えてよい。

FreeBSDは標準のコンパイラとして採用している。 また、Mac OS XおよびiOSではclangはgccと共に標準のコンパイラとなっている。

大規模な資金提供などを行っている団体としては、AppleGoogleMicrosoftなどが名を連ねている。

関連項目

参考文献