Intel 740
Intel 740とは、20世紀末の自作PC界を震撼させたインテル製のGPUである。
概要
ウンコ、いわゆるクソである。 なお、SSD製品として非常に評判のよいIntel SSD 730シリーズと名称が似ているが一切関係ない。 風評被害である。
Intel 740は1998年1月に発表された製品である。
Intel 740は同時期に登場したNVIDIAのRIVA TNTにはまるで及ばず、それどころか前世代のRIVA 128にすら大敗する結果ほどの性能しかなかった。 そのため全国どころか全世界のパソコンショップでいきなり投げ売りであったという。
だが、このIntel 740の投げ売りが更なる悲劇を生んだ。 Intel 740は性能以前に安定性と相性に絶望的な欠陥を抱えていたのであった。
20世紀末は自作PCの絶頂期であり、インテル互換のCPUに、インテル互換のチップセット、AMI,AWARD,Phoenixなど色とりどりの各種BIOSが存在していた。 また、当時はオンボードGPUを搭載した製品はMediaGXくらいしかなく、マザーボードにはビデオカードを搭載するのが当たり前の時代でもあった。 最低限の画面を写すだけであったもビデオカードが必要であり、ゲームなどをしない人たちは「安い」という理由で我先にと激安Intel 740を買った。
だが、Intel 740はサードパーティ製のチップセットなどでのまともな検証が行われてなかったらしく、当時流行していたAMDやSIS、VIAなどの半導体チップを積んだマザーボードに搭載すると、起動中にフリーズする、BIOSの起動すらしない、など事件が多発し、パソコンショップの店頭には注意喚起の張り紙がなされる事態にまで発展した。
そして更なる投げ売りで負のスパイラルが完成した。