「LSI C-86 試食版」の版間の差分
ナビゲーションに移動
検索に移動
(適当に作成) |
imported>Administrator |
||
(2人の利用者による、間の2版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
− | LSI C-86 | + | '''LSI C-86 試食版'''とは、[[黒歴史]]である。 |
− | + | ==概要== | |
+ | [[C Magazine]]の付録などとしてよく付いていた。昔の[[苦しんで覚えるC言語|苦C]]で紹介されていた[[コンパイラ]]の一つ([http://web.archive.org/web/20100421014859/http://9cguide.appspot.com/p_lsic86.html WebArchiveに残る紹介ページ])。 | ||
+ | |||
+ | あくまで体験版であり制限があるにも関わらず、当時の[[C言語]]の[[コンパイラ]]は10万円以上あたりまえという御時世であったため非常に人気があった。後に[[Quick C]]や[[Turbo C]]などの数万円台の安価な製品が登場したが、やはり雑誌の付録などでは無料という点が評価され高い人気を保った。 | ||
+ | |||
+ | [[引数]]の個数が一定以下であればレジスタ渡しになるなど、強烈な手動の最適化テクニックも多数あり、そのようなノウハウを集めた雑誌記事なども見かけたくらいである。 | ||
==利点== | ==利点== | ||
12行目: | 17行目: | ||
<ul> | <ul> | ||
<li>[[Windows Vista]]で使うと、[[コマンドプロンプト]]が変な表示になる上、[[日本語]]が表示できない | <li>[[Windows Vista]]で使うと、[[コマンドプロンプト]]が変な表示になる上、[[日本語]]が表示できない | ||
− | <li>ちょっと大きい[[プログラム]]を[[コンパイル]] | + | <li>ちょっと大きい[[プログラム]]を[[コンパイル]]しようとすると、[[out of memory]]と出てきてコンパイルできない |
<li>[[int型]]が2[[バイト]]しかなく、[[整数]]の格納に4バイトの[[long型]]を使う癖がついてしまうことがある。 | <li>[[int型]]が2[[バイト]]しかなく、[[整数]]の格納に4バイトの[[long型]]を使う癖がついてしまうことがある。 | ||
<li>[[windows.h]]が入っていない | <li>[[windows.h]]が入っていない | ||
18行目: | 23行目: | ||
==まとめ== | ==まとめ== | ||
− | このコンパイラをあえて使うメリットは見つかりません。素直に[[gcc]]を使っておきましょう。 | + | このコンパイラをあえて使うメリットは見つかりません。素直に[[clang]]や[[gcc]]を使っておきましょう。 |
それでも使ってみたいという[[物好き]]な方は、[http://www.vector.co.jp/soft/maker/lsi/se001169.html Vector]から[[ダウンロード]]できます。 | それでも使ってみたいという[[物好き]]な方は、[http://www.vector.co.jp/soft/maker/lsi/se001169.html Vector]から[[ダウンロード]]できます。 | ||
(物好きな方でなくてもダウンロードできます。念のため) | (物好きな方でなくてもダウンロードできます。念のため) | ||
+ | |||
+ | ==関連項目== | ||
+ | |||
+ | ==参考文献== | ||
+ | {{reflist}} | ||
+ | |||
+ | {{stub}} |
2014年8月7日 (木) 00:55時点における最新版
LSI C-86 試食版とは、黒歴史である。
概要[編集 | ソースを編集]
C Magazineの付録などとしてよく付いていた。昔の苦Cで紹介されていたコンパイラの一つ(WebArchiveに残る紹介ページ)。
あくまで体験版であり制限があるにも関わらず、当時のC言語のコンパイラは10万円以上あたりまえという御時世であったため非常に人気があった。後にQuick CやTurbo Cなどの数万円台の安価な製品が登場したが、やはり雑誌の付録などでは無料という点が評価され高い人気を保った。
引数の個数が一定以下であればレジスタ渡しになるなど、強烈な手動の最適化テクニックも多数あり、そのようなノウハウを集めた雑誌記事なども見かけたくらいである。
利点[編集 | ソースを編集]
欠点[編集 | ソースを編集]
- Windows Vistaで使うと、コマンドプロンプトが変な表示になる上、日本語が表示できない
- ちょっと大きいプログラムをコンパイルしようとすると、out of memoryと出てきてコンパイルできない
- int型が2バイトしかなく、整数の格納に4バイトのlong型を使う癖がついてしまうことがある。
- windows.hが入っていない
まとめ[編集 | ソースを編集]
このコンパイラをあえて使うメリットは見つかりません。素直にclangやgccを使っておきましょう。
それでも使ってみたいという物好きな方は、Vectorからダウンロードできます。 (物好きな方でなくてもダウンロードできます。念のため)