「MC6805」の版間の差分
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2021年7月28日 (水) 01:47時点における版
MC6805とは、旧モトローラの半導体部門(現フリースケール・セミコンダクタ)が開発したマイクロプロセッサである。
概要
MC6805は、1974年に発売し今なお改良品が出続けているほどの大ヒットCPU「MC6800(通称「6800」)」を限界まで簡素化したものに、ROMやRAMなどを一体化させた俗に言うワンチップマイコンである。
MC6805は8ビットどころか一部のレジスタは5ビットに削減されており、組込向けにどこまで小さくできるかという限界に挑戦した一品である。2013年現在では米粒のように小さく、かつ紙のように薄く小型化しており、超小型ゆえにARMやAtomなど勝負にならないくらい超低消費電力で動作する。 これらの理由によりB-CASカードなどのICカードに内蔵されるかたちで密かに搭載されている。
レジスタ
名称 | 機能 | 幅 | 備考 |
---|---|---|---|
A | アキュムレーター | 8ビット | |
X | インデクスレジスター | 8ビット | |
SP | スタックポインター | 5ビット | 物理的には11ビットあるが上位6ビット使用不可 |
PC | プログラムカウンター | 11ビット | RAM容量によっては増強されているカスタム品もある。 |
CCR | コンディションコードレジスター(フラグレジスター) | 5ビット |
最近のCPUやGPUなんかでは「数字が大きい方がハイエンド」というのが一般的であるが、この時代はそうとは限らなかった。
MC6805と型番の数字はMC6800やMC6801よりも大きいが、MC6805のCPU部分はレジスタが大幅に簡素化されている。MC6800に搭載されていたアキュームレーター「B」が無くなり「A」が1つになっていたり、残っているレジスタもビット数が削減されていたりする。