「MC6805」の版間の差分

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MC6805は、1974年に発売し今なお改良品が出続けているほどの大ヒット[[CPU]]「[[MC6800]](通称「[[6800]]」)」を限界まで簡素化したものに、[[ROM]]や[[RAM]]などを一体化させた俗に言う[[ワンチップマイコン]]である。
 
MC6805は、1974年に発売し今なお改良品が出続けているほどの大ヒット[[CPU]]「[[MC6800]](通称「[[6800]]」)」を限界まで簡素化したものに、[[ROM]]や[[RAM]]などを一体化させた俗に言う[[ワンチップマイコン]]である。
  
MC6805は[[8ビット]]どころか一部の[[レジスタ]]は5ビットに削減されており、[[組込]]向けにどこまで小さくできるかという限界に挑戦した一品である。2013年現在では米粒のように小さく、かつ紙のように薄く小型化しており、超小型ゆえに[[ARM]]や[[Atom]]など勝負にならないくらい超低消費電力で動作する。
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MC6805は[[8ビット]]どころか一部の[[レジスタ]]は5ビットに削減されており、[[組込]]向けに「どこまで小さくできるか」という限界に挑戦した一品である。
これらの理由により[[B-CASカード]]などの[[ICカード]]に[[内蔵]]されるかたちで密かに搭載されている。
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== レジスタ ==
 
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MC6805と型番の数字は[[MC6800]]や[[MC6801]]よりも大きいが、MC6805のCPU部分は[[レジスタ]]が大幅に簡素化されている。MC6800に搭載されていたアキュームレーター「B」が無くなり「A」が1つになっていたり、残っているレジスタもビット数が削減されていたりする。
 
MC6805と型番の数字は[[MC6800]]や[[MC6801]]よりも大きいが、MC6805のCPU部分は[[レジスタ]]が大幅に簡素化されている。MC6800に搭載されていたアキュームレーター「B」が無くなり「A」が1つになっていたり、残っているレジスタもビット数が削減されていたりする。
 
  
 
== ニーモニック ==
 
== ニーモニック ==
  
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== 関連製品 ==
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* [[MC6800]]
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* [[MOS 6502]]
  
 
== 関連項目 ==
 
== 関連項目 ==

2021年7月28日 (水) 01:59時点における最新版

MC6805とは、旧モトローラの半導体部門(現フリースケール・セミコンダクタ)が開発したマイクロプロセッサである。

概要[編集 | ソースを編集]

MC6805は、1974年に発売し今なお改良品が出続けているほどの大ヒットCPUMC6800(通称「6800」)」を限界まで簡素化したものに、ROMRAMなどを一体化させた俗に言うワンチップマイコンである。

MC6805は8ビットどころか一部のレジスタは5ビットに削減されており、組込向けに「どこまで小さくできるか」という限界に挑戦した一品である。

発売した当初は小さいことよりもワンチップな点が評価され車載用として人気があった。

2013年現在では米粒のように小さく、かつ紙のように薄く小型化している。 超小型ゆえにARMAtomなど勝負にならないくらい超低消費電力で動作する。 これらの理由によりB-CASカードなどのICカードに採用されている。 まだまだ現役だぞ。

レジスタ[編集 | ソースを編集]

名称 機能 備考
A アキュムレーター 8ビット
X インデクスレジスター 8ビット
SP スタックポインター 5ビット 物理的には11ビットあるが上位6ビット使用不可
PC プログラムカウンター 11ビット RAM容量によっては増強されているカスタム品もある。
CCR コンディションコードレジスターフラグレジスター 5ビット

最近のCPUGPUなんかでは「数字が大きい方がハイエンド」というのが一般的であるが、この時代はそうとは限らなかった。

MC6805と型番の数字はMC6800MC6801よりも大きいが、MC6805のCPU部分はレジスタが大幅に簡素化されている。MC6800に搭載されていたアキュームレーター「B」が無くなり「A」が1つになっていたり、残っているレジスタもビット数が削減されていたりする。

ニーモニック[編集 | ソースを編集]

関連製品[編集 | ソースを編集]

関連項目[編集 | ソースを編集]