PinePhone

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PinePhone(読み:ぱいん・ふぉん)とは、Pine64が製造および販売する「Linuxを搭載したスマートフォン」である。

概要

PinePhoneは2019年11月15日に発表、試作品は2020年1月に、完成品は2020年5月に出荷開始された。

下位モデルのPinePhone単品が149ドル、上位モデルでUSB-C接続のイーサネット端子HDMI端子USBハブなどの機能を備えたドック付きが199ドル。

実のところスマートフォンとしてよりも「Raspberry PiにLTEモデムを付けるより安い」「Androidより自由度が高い」という需要、つまり「バッテリーとLTEモデムと各種センサーを積んだ激安IoT機器」として話題になった。

主な仕様

CPU Allwinner A64 (Cortex-A53 x4, 1.2GHz)
GPU Mali-400 MP2
メモリ 2GB (149ドルモデル)

3GB (199ドルモデル)

内蔵ストレージ 16GB eMMC (149ドルモデル)

32GB eMMC (199ドルモデル)

外部ストレージ microSD (起動ディスクとして使用可能)
バッテリ 3000mAh(Samsung Galaxy J7互換、交換可能)
センサー 加速度、ジャイロスコープ、周囲光、近接、方位磁針、バロメーター
ディスプレイ 720x1440, 5.95インチ, IPS液晶
背面カメラ 5MP, LEDフラッシュ、1/4インチ、OV6540
前面カメラ 2MP, 1/5インチ、GC2035
Wi-Fi 802.11 b/g/n、シングルバンド、ホットスポット対応
その他 Bluetooth 4, A2DB,

3.5mmヘッドフォンジャック(UARTシリアルポートとして利用可能)

USB-C (USB-PD対応、DisplayPort対応)

カメラ無効化スイッチあり

マイク無効化スイッチあり


OS

PinePhoneには複数のLinuxディストリビューションが用意されており、発注時に「プリインストールOS」を選択できるようになっている。選択されたOSの開発プロジェクトに10ドルが寄付される。

ハードウェア

一般的にスマートフォンといえば1枚の基板にすべての部品がハンダ付けされているが、PinePhoneを分解すると2個のM.2端子があり、そこにLTEモデムカードとWiFi&Bluetoothカードが刺さっている。ユーザーがシングルボードコンピューター的な感じで改造して遊べるようにするための構造らしい。

microSDカードからOSを起動できるのも特徴で、複数用意されているLinuxディストリビューションダウンロードしてきてそれぞれを簡単に試すことができる。

バッテリも交換可能となっている。独自規格ではなくSamsung Galaxy J7互換となっており、オプションパーツとして5000mAhの大容量バッテリやワイヤレス充電アダプタも予告されている。またバッテリ端子はI2C端子を兼ねており物理キーボードを接続するなどの改造例も示されている。

外部リンク