「RoboVM」の版間の差分

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[[RoboVM]]とは、スウェーデンのRoboVM社が開発した「Java仮想マシンに似た仮想マシン」である。
 
  
ざっくりいうと[[オラクル]]製ではない偽物の[[Java]]、「[[Write once, Run anywhere]]」を破壊者として有名な「AndroidのJava」を模したものであり、[[Android]]向けに作った[[アプリ]]を[[iOS]]でサクッと動かせるというもの。[[Linux]]で[[Windows]]のアプリを動かす[[Wine]]みたいなもんだな。
 
  
主に[[libGDX]]などのゲーム界隈で人気があった。ただ大多数のモバイル開発者は「iOS向けに作ってAndroidに手抜き移植」という手法が圧倒的多数であったためあまり人気はなかった。
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'''RoboVM'''とは、スウェーデンのRoboVM社が開発した「[[Java仮想マシン]]に似た[[仮想マシン]]」である。
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ざっくりいうと[[オラクル]]製ではない偽物の[[Java]]、「[[Write once, Run anywhere]]」を破壊者として有名な「[[Android]]の[[Java]]」を模したものであり、[[Android]]向けに作った[[アプリ]]を[[iOS]]でサクッと動かせるというもの。
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Javaの自慢であった[[サンドボックス]]性を徹底排除し、[[バイトコード]]をほぼ[[ネイティブコード]]に[[コンパイル]]して実行するようになっている。これはRoboVMは[[iOS]]で動かす前提なのでiOSアプリは[[Jail]]内で実行されるので大丈夫という考え方だ。
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大雑把にいえば[[Linux]]で[[Windows]]のアプリを動かす[[Wine]]や[[Mac]]の[[Rosseta]]に近いものだ。
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主に[[libGDX]]などのゲーム界隈で人気があった。ただモバイルアプリの開発者は「iOS向けに作ってAndroidに移植」という逆の手法が圧倒的多数であったためあまり人気はなかった。
  
 
2015年10月、[[Xamarin]]がRoboVMを買収した。
 
2015年10月、[[Xamarin]]がRoboVMを買収した。

2022年4月12日 (火) 01:35時点における最新版


RoboVMとは、スウェーデンのRoboVM社が開発した「Java仮想マシンに似た仮想マシン」である。

ざっくりいうとオラクル製ではない偽物のJava、「Write once, Run anywhere」を破壊者として有名な「AndroidJava」を模したものであり、Android向けに作ったアプリiOSでサクッと動かせるというもの。

Javaの自慢であったサンドボックス性を徹底排除し、バイトコードをほぼネイティブコードコンパイルして実行するようになっている。これはRoboVMはiOSで動かす前提なのでiOSアプリはJail内で実行されるので大丈夫という考え方だ。

大雑把にいえばLinuxWindowsのアプリを動かすWineMacRossetaに近いものだ。

主にlibGDXなどのゲーム界隈で人気があった。ただモバイルアプリの開発者は「iOS向けに作ってAndroidに移植」という逆の手法が圧倒的多数であったためあまり人気はなかった。

2015年10月、XamarinがRoboVMを買収した。

2016年4月、MicrosoftがXamarinを買収し、RoboVMを滅亡させた。

有志により「BugVM」としてフォークされ継続されている。