ZRAM

提供: MonoBook
2022年5月20日 (金) 05:58時点におけるAdministrator (トーク | 投稿記録)による版 (→‎高速化)
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zRAM(読み:ぜっとらむ)とは、データを読み書きすると全自動で圧縮伸長が行われるRAMディスクのことである。

主な用途

高速化

CPUの負荷は低く」「メモリ負荷は高い」環境において、データを圧縮転送することでメモリのバス帯域を節約でき、結果として高速化が期待できる。この発想自体はPS5ストレージが採用した「Kraken」と同様のものである。

なお、「CPUがしょぼい」「メモリ負荷も低い」という状況では当然ながら遅くなる。

大容量

圧縮するのでそこそこな量のデータを格納できる。 「CPUがしょぼい」「メモリ負荷も低い」という状況でも、この「大容量」という恩恵だけは受けることができる。

Linux

Linuxでは、2014年3月30日にリリースされたLinuxカーネル 3.14から採用されている。

AndroidおよびChrome OS

Android (4.4以降)やChrome OS (全バージョン)でもzRAMを利用できる。

ただしzRAM関連の設定はスマホタブレットの製造メーカーしか設定できないのが一般的である。なお、rootを取れば細かく設定できる。

  • https://play.google.com/store/apps/details?id=com.franco.kernel&hl=ja

スマホタブレットではフラッシュメモリ(主に安物のeMMC)の耐久性の問題からパソコンで一般的な「ストレージに退避するスワップメモリ」が無効化されており、その代わりに「zRAMに退避させるスワップメモリ」を採用しているものが多い。

なお、zRAMの割当容量(メインメモリとzRAMの比率)は前述のようにメーカーに依存する。zRAMの割当容量が「ゼロ」となっているスマホも多い。