Kirin 620
Kirin 620とは、2015年に登場したHiSiliconが製造販売するSoCである。
概要[編集 | ソースを編集]
Kirin 620の名称から察するにSnapdragon 620(後にSnapdragon 652にリネーム)を強く意識していると思われる。 東洋の麒麟、西洋のドラゴン、どちらも竜である。
主なスペック[編集 | ソースを編集]
Kirin 620
- プロセスルール: 28nm
- 命令セット: ARMv8-A
- CPU コア: Cortex-A53 (1.2GHz x 8)
- GPU コア: Mali-T450 MP4 (700MHz)
- メモリタイプ: LPDDR3、64bit デュアルチャンネル
- モデム: LTE Cat.4 (150Mbps)、デュアルSIM
- WLAN: 802.11 b/g/n、DLNA、Miracast
- サンプル出荷: 2015 Q1
CPU周り[編集 | ソースを編集]
Snapdragon 620もKirin 620もカタログスペック上はどちらも「8コア」であるが、Snapdragon 620がA72が4コアとA53が4コアというbig.LITTLE構成なのに対して、Kirin 620はシンプルにA53のみで8コアとなっている。big.LITTLEを採用したSnapdragonシリーズはローエンドからハイエンドまでトラブルが続出している。一方でKirin 620のようなシンプルな構成であればゲームなどでもトラブルは少ないと思われる。
カメラ周り[編集 | ソースを編集]
カメラ周りは静止画は1300万画素までとなっており、とくに当たり障りのない仕様になっている。 動画用のハードウェアエンコーダは1080pまで対応しており、こちらも当たり障りのない仕様になっている。
その他[編集 | ソースを編集]
USBはUSB 2.0となっている。2016年になってからUSB 3.1系の機種も増えてきたが、この製品自体は2015年早々に登場したものなので仕方ないところであろう。
また、HiSilicon製品にしては珍しくWiFiコントローラーまで内蔵している。 このSoC自体のコスパはもとより、部品点数の削減などによる組み立てコストの削減などを追求し、激安に全振りしたような製品であるためだと思われる。