Radeon R100シリーズ

提供: MonoBook
ナビゲーションに移動 検索に移動

Radeon R100シリーズとは、2000年4月にATI Technologiesが発表した第一世代のRadeonシリーズGPUです。

この製品ラインはDirect3D 7.0およびOpenGL 1.3に基づく3Dアクセラレーションを特徴としており、トランスフォーム&ライティングエンジンを搭載しており、従来のRageシリーズと比較して性能が大幅に向上しています。

当時、PCゲーム界隈で話題沸騰だったGeForce 256の対抗製品として開発され、当初は「Radeon 256」という名称でした。この名称は安物の互換品みたいな印象だったためか廃止されました。

R100は180nmの半導体製造プロセスで作られました。GeForce 256と同様にRadeon R100もハードウェアのトランスフォーム&ライティングエンジンを搭載しました。

3Dレンダリングでは、シェーダーは1クロックあたり2ピクセル、TMUは1クロックあたり3テクスチャマップをサンプリングできます(2x3構成)。ちなみに競合製品は、GeForce 256は4x1構成、GeForce2 GTSは4x2構成、3dfxVoodoo 5 5500が4x2構成(2x1+2x1のSLI設計)となっています。このように競合製品のTMUが1または2であったため、ほとんどのゲームがそれ前提となっており、残念なことにR100シリーズの3つ目のTMUは空回りするものがほとんとでした。

また、R100シリーズは当時もっとも完全なバンプマッピングのサポートを提供しました。しかしながら当時は画質よりフレームレートが重視される傾向があり雑誌などでは強調されることはほとんどありませんでした。

また、R100シリーズにはMPEG-2のデコーダーも搭載しています。 当時は珍しい機能であり動画再生がとても快適という特徴がありました。