Ricoh 2A03
Ricoh 2A03とは、任天堂とリコーが共同で開発しリコーが製造した、ファミリーコンピュータ(ファミコン)および北米版Nintendo Entertainment System (NES) に搭載された8ビットCPUである。
ベースはMOS社の6502プロセッサだが、BCD命令(10進数演算)を除外し、その空いたスペースにAPU音源やDMA機能が組み込まれている。
特徴 編集
- CPUクロックは約1.79MHz。
- 6502の命令セットのほぼ99%を実行可能で、特許回避のためBCD機能を除去。
- 内蔵するAPUは2系統のパルス波、三角波、ノイズ、DPCMの音源を持ち、ファミコンのBGMや効果音を生成。
- NTSC方式の映像出力に合わせて設計されている。
- 後にPAL方式の欧州向けには映像出力方式を変えた「2A07」が開発された。
- ROMやRAMへのメモリマップ機能は独自設計で、ゲーム機に特化した制御を実現。
背景 編集
リコーは日本で6502のセカンドソース権を持ち、低消費電力CMOS版6502の製造技術を取得していた。これによりファミコン向けCPUを早期に提供可能とされ、任天堂がゲームソフトの独占供給を狙って6502系CPUを採用した経緯がある。リコー製2A03は、性能面とコスト面のバランスを追求したASICである。