「Android」の版間の差分

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[[ユーザーランド]]部分の[[ソースコード]][[BSDライセンス]]を付与したものが大多数を占めており、[[Google]]が[[Linux]]で一般的な[[GPL]]を嫌い[[車輪の再発明]]をしたものだと言われている。[[車輪の再発明]]により[[libc]]などの挙動も[[パソコン]]向けの一般的な[[Linux]]と微妙に異なっており、たとえ[[root化]]しても[[Linux]]向けの[[プログラム]]をそのまま動かせる事は稀であり、ほぼ「Linuxっぽい何か」という状態である。
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一方でAndroidの[[ユーザーランド]]部分の[[ソースコード]]はほぼ独自開発であり、[[BSDライセンス]]を付与したものが大多数を占めている。これは[[Google]]が[[Linux]]で一般的な[[GPL]]を嫌い[[車輪の再発明]]をしたものだと言われている。[[車輪の再発明]]により[[libc]]などの挙動も[[パソコン]]向けの一般的な[[Linux]]と微妙に異なっており、たとえ[[root化]]しても[[Linux]]向けの[[プログラム]]をそのまま動かせる事は稀であり、ほぼ「Linuxっぽい何か」という状態である。
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Androidは[[Linux]]の一種と言われることも多いが、実際はほぼ独自OSと言った方が正解に近い。
  
 
===プラットフォームとしてのAndroid===
 
===プラットフォームとしてのAndroid===

2014年9月17日 (水) 07:12時点における版

Android(読み:あんどろいど)とは、Googleによって提供されるスマートフォンタブレットなどの携帯情報端末向けのオペレーティングシステムおよびプラットフォームである。

概要

オペレーティングシステムとしてのAndroid

AndroidはLinuxカーネルに独自のユーザーランドを搭載したオペレーティングシステムである。

一方でAndroidのユーザーランド部分のソースコードはほぼ独自開発であり、BSDライセンスを付与したものが大多数を占めている。これはGoogleLinuxで一般的なGPLを嫌い車輪の再発明をしたものだと言われている。車輪の再発明によりlibcなどの挙動もパソコン向けの一般的なLinuxと微妙に異なっており、たとえroot化してもLinux向けのプログラムをそのまま動かせる事は稀であり、ほぼ「Linuxっぽい何か」という状態である。

AndroidはLinuxの一種と言われることも多いが、実際はほぼ独自OSと言った方が正解に近い。

プラットフォームとしてのAndroid

Androidのオペレーティングシステム部分はオープンソースの下で開発されており、そこに実用に耐えうる最低限のアプリ群(Google Playなど)を搭載したプラットフォーム部分は有償ライセンスかつプロプライエタリで提供されている。

素の状態のAndroidはウェブブラウザも無ければ日本語入力すら不可能であり素人にはまず扱えるような代物ではない。ブラウザすらないのでググって野良アプリダウンロードなども不可能であり、最初はAndroid端末パソコンUSBケーブルで繋いでapkファイルを転送するなど操作が必要になる。オープンソース版のAndroidに唯一プリインストールされているアプリソフトウェアキーボードだけである。

AndroidでGoogle Playをはじめ、GmailGoogleマップなどのアプリを使いたい(搭載したい)場合はGoogleから有償版のAndroidを購入する必要がある。ちなみに携帯電話製造メーカーにボリュームライセンスでのみ販売されているものであり個人で買えるものではない。

Kindle FireNokia X、大多数の中華パッド中華スマホなどのように、オープンソース版のAndroidをベースに独自のアプリマーケットなどを搭載した製品も多いが、少なくとも日本ではオープンソース版のAndroidは非常に稀な存在であり、市場に存在するのはほぼGoogleライセンス料を支払っているプロプライエタリ版のAndroidである。

その他

関連項目

参考文献