「ServiceStack」の版間の差分

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== 概要 ==
 
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ServiceStackは[[stackoverflow.com]]で有名なStack Exchange社のDemis Bellot(通称:mythz)氏によって開発が始められたものであるが、現在では100名を超えるコントリビューターを抱えるに至っている。[[ドメイン駆動設計]](英語:[[Domain Driven Design]], 通称:[[DDD]])の思想に強く染まっているのが特徴である。ServiceStackはDDDが古くから流行している欧米ではDDD向けフレームワークの中心的存在として広く認知されており、たとえば英国公共放送BBCの公式サイトなどの大型採用事例も多数報告されている。一方で日本ではDDDの和訳・和書が2011年まで発刊されなかったこともあり、フレームワークはもとよりDDDという思想自体が知られていないという状況であった。
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ServiceStackは[[stackoverflow.com]]で有名なStack Exchange社のDemis Bellot(通称:mythz)氏によって開発が始められたものである。現在ではServiceStack LLCという別会社が設立され、そちらで開発が行われている。またこのオープンソースに関わるコントリビューターは100名を超えるに至っている。
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ServiceStackは[[ドメイン駆動設計]](英語:[[Domain Driven Design]], 通称:[[DDD]])の思想に強く染まっているのが特徴である。ServiceStackはDDDが古くから流行している欧米ではDDD向けフレームワークの中心的存在として広く認知されており、たとえば英国公共放送BBCの公式サイトなどの大型採用事例も多数報告されている。一方で日本ではDDDの和訳・和書が2011年まで発刊されなかったこともあり、フレームワークはもとよりDDDという思想自体が知られていないという状況であった。
  
 
== ライセンス ==
 
== ライセンス ==
ServiceStackの[[ライセンス]]には、3.0までは[[BSDライセンス]]を、4.0以降は[[AGPL]]および商用ライセンスを採用している。
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ServiceStackの[[ライセンス]]には、3.0までは[[BSDライセンス]]を、4.0以降は[[AGPL v3]]および商用ライセンスを採用している。
  
[[AGPL]]では[[GPL]]にある[[アプリケーションサービスプロバイダ]]の抜け穴を閉じるよう設計されている。具体的には[[ASP]]では[[ソフトウェア]]は単に利用されるだけで、頒布されるわけではなく、よって[[コピーレフト]]条項が発動しない、という抜け穴が完全に塞がれており、たとえ[[サーバー]]でサービスを提供するだけであっても、そのサービスに使用している完全な[[ソースコード]]を提供可能にしておく必要がある。これを拒否する場合には商用ライセンスを結ぶ必要がある。
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[[AGPL v3]]では[[GPL]]にある[[アプリケーションサービスプロバイダ]]の抜け穴を閉じるよう設計されている。具体的には[[ASP]]では[[ソフトウェア]]は単に利用されるだけで、頒布されるわけではなく、よって[[コピーレフト]]条項が発動しない、という抜け穴が完全に塞がれており、たとえ[[サーバー]]で第三者向けにサービスを提供(社内システムなど第二者向けはこの限りではない)するだけであっても、そのサービスの完全な[[ソースコード]]を提供可能にしておく必要がある。これを拒否する場合には商用ライセンスを結ぶ必要がある。
  
 
== 実行環境 ==
 
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* [[ServiceStack/はじめに/最初のWebサービスを読んでみる]]
 
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==関連システム==
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*[[ServiceStack.Text]]
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*[[ServiceStack.Redis]]
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*[[ServiceStack.OrmLite]]
  
 
== 関連項目 ==
 
== 関連項目 ==

2015年4月14日 (火) 05:30時点における版

ServiceStack(読み:さーびすすたっく)とは、オープンソースで開発が行われている.NET Framework向けの大規模なWebフレームワークである。

概要

ServiceStackはstackoverflow.comで有名なStack Exchange社のDemis Bellot(通称:mythz)氏によって開発が始められたものである。現在ではServiceStack LLCという別会社が設立され、そちらで開発が行われている。またこのオープンソースに関わるコントリビューターは100名を超えるに至っている。

ServiceStackはドメイン駆動設計(英語:Domain Driven Design, 通称:DDD)の思想に強く染まっているのが特徴である。ServiceStackはDDDが古くから流行している欧米ではDDD向けフレームワークの中心的存在として広く認知されており、たとえば英国公共放送BBCの公式サイトなどの大型採用事例も多数報告されている。一方で日本ではDDDの和訳・和書が2011年まで発刊されなかったこともあり、フレームワークはもとよりDDDという思想自体が知られていないという状況であった。

ライセンス

ServiceStackのライセンスには、3.0まではBSDライセンスを、4.0以降はAGPL v3および商用ライセンスを採用している。

AGPL v3ではGPLにあるアプリケーションサービスプロバイダの抜け穴を閉じるよう設計されている。具体的にはASPではソフトウェアは単に利用されるだけで、頒布されるわけではなく、よってコピーレフト条項が発動しない、という抜け穴が完全に塞がれており、たとえサーバーで第三者向けにサービスを提供(社内システムなど第二者向けはこの限りではない)するだけであっても、そのサービスの完全なソースコードを提供可能にしておく必要がある。これを拒否する場合には商用ライセンスを結ぶ必要がある。

実行環境

ServiceStackの実行環境はASP.NET MVCなどと比べてMonoとの相性が非常によく、作ったものは特に調整する必要もなくXSPを用いてLinuxMac OS XなどのWindows以外の環境でもサクッと動かせる。また、セルフホスティングにも対応しており、IISXSPがなくても単体で動作させることができたりもする。

開発環境

開発環境はNuGetを用いて非常に簡単に構築することができる。Visual Studioであればプロジェクト作成後にパッケージマネージャーから追加するだけである。同様にLinuxMac OS XなどでもXamarin StudioNuGet Addin for MonoDevelop and Xamarin Studioを追加することで簡単に構築することができる。

使い方

関連システム

関連項目

参考文献

外部リンク