「オールフラッシュストレージ」の版間の差分
(→概要) |
|||
(同じ利用者による、間の2版が非表示) | |||
7行目: | 7行目: | ||
こいつの登場で[[ビッグデータ]]の流行で限界といわれた[[RDBM]]を力任せでブン回す手法が広まり、流行りかけた[[NoSQL]]が下火になったくらい速い。 | こいつの登場で[[ビッグデータ]]の流行で限界といわれた[[RDBM]]を力任せでブン回す手法が広まり、流行りかけた[[NoSQL]]が下火になったくらい速い。 | ||
− | + | SSDはHDDと比べ、非常に高速であり、[[平均故障寿命]]([[MTTF]])や[[平均故障間隔]]([[MTBF]])も高い。 | |
== 欠点 == | == 欠点 == | ||
23行目: | 23行目: | ||
=== データが消えた時の衝撃 === | === データが消えた時の衝撃 === | ||
− | + | SSDやRAIDコントローラーなどの[[ファームウェア]]に[[バグ]]があるとAll Flush Storageとなる確率が非常に高い。HDDでは「物理的に分解してデータを取り出す」というリカバリ業者もいるが、SSDでは無理だ。 | |
この手のデータ全消去は、2019年11月には[[ヒューレットパッカード]]、2019年12月には[[デル]]がやらかしている。 | この手のデータ全消去は、2019年11月には[[ヒューレットパッカード]]、2019年12月には[[デル]]がやらかしている。 | ||
31行目: | 31行目: | ||
一方、私は[[DVD-R]]を使っていた。 | 一方、私は[[DVD-R]]を使っていた。 | ||
− | == 関連項目 = | + | == 関連項目 == |
* [[日本情報通信]] | * [[日本情報通信]] | ||
* [[RAID]] | * [[RAID]] | ||
* [[RAIDケース]] | * [[RAIDケース]] | ||
* [[NAS]] | * [[NAS]] |
2019年12月11日 (水) 03:59時点における最新版
オールフラッシュストレージ(英語:all flash storage)とは、すべてのドライブにSSDを搭載したRAIDケースやNASのことである。
概要[編集 | ソースを編集]
当然ながら速い。 速すぎてサーバーとストレージを繋ぐインターフェイス部分がボトルネックになることが多いくらい速い。
こいつの登場でビッグデータの流行で限界といわれたRDBMを力任せでブン回す手法が広まり、流行りかけたNoSQLが下火になったくらい速い。
SSDはHDDと比べ、非常に高速であり、平均故障寿命(MTTF)や平均故障間隔(MTBF)も高い。
欠点[編集 | ソースを編集]
オールフラッシュストレージにも欠点はある。
無駄にデカイ[編集 | ソースを編集]
まず、多くの製品はHDD前提のケースにSSDを積んだだけの製品ばかりなので無駄に1Uを占拠するという難点がある。
最近のパソコン向けSSDでよく見かけるM.2製品のコンパクトさと比較すると巨大な1Uサイズでは99.999%くらいの面積が無駄になっている。筐体の中身はスカスカだ。
BackblazeのStorage Pod[1]では4Uのケースに3.5インチHDDを縦刺しで45個も入れているので、M.2接続のSSDを縦刺しならば1024個くらい入りそうな気がするので、ODMに発注するなり、自作するなりした方がいいかもしれない。
この問題の改善策として、インテルは「Ruler」という非常に細長いSSD規格を発表した。 https://japan.zdnet.com/article/35123851/
データが消えた時の衝撃[編集 | ソースを編集]
SSDやRAIDコントローラーなどのファームウェアにバグがあるとAll Flush Storageとなる確率が非常に高い。HDDでは「物理的に分解してデータを取り出す」というリカバリ業者もいるが、SSDでは無理だ。
この手のデータ全消去は、2019年11月にはヒューレットパッカード、2019年12月にはデルがやらかしている。
昨今のストレージは大容量であり、LTOなどのテープでは容量が足りない恐れがあるため、 別途オールハードディススクストレージを用意してバックアップを取るのが望ましいだろう。 一方、私はDVD-Rを使っていた。