「オールフラッシュストレージ」の版間の差分

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こいつの登場で[[ビッグデータ]]の流行で限界といわれた[[RDBM]]を力任せでブン回す手法が広まり、流行りかけた[[NoSQL]]が下火になったくらい速い。
 
こいつの登場で[[ビッグデータ]]の流行で限界といわれた[[RDBM]]を力任せでブン回す手法が広まり、流行りかけた[[NoSQL]]が下火になったくらい速い。
  
欠点がないわけでもなく、多くの製品は[[HDD]]前提のケースに[[SSD]]を積んだだけの製品ばかりなので無駄に[[1U]]を占拠するのが難点であり、最近の[[パソコン]]向け[[SSD]]でよく見かける[[M.2]]製品のコンパクトさと比較すると巨大な1Uサイズでは99.999%くらいの面積が無駄になっている。
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SSDはHDDと比べ、非常に高速であり、平均故障寿命(MTTF)や平均故障間隔(MTBF)も高い。
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オールフラッシュストレージにも欠点はある。
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まず、多くの製品は[[HDD]]前提のケースに[[SSD]]を積んだだけの製品ばかりなので無駄に[[1U]]を占拠するという難点がある。
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最近の[[パソコン]]向け[[SSD]]でよく見かける[[M.2]]製品のコンパクトさと比較すると巨大な1Uサイズでは99.999%くらいの面積が無駄になっている。筐体の中身はスカスカだ。
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[[Backblaze]]の[[Storage Pod]]<ref>https://www.backblaze.com/b2/storage-pod.html</ref>では4Uのケースに[[3.5インチHDD]]を縦刺しで45個も入れているので、M.2接続のSSDを縦刺しならば1024個くらい入りそうな気がするので、[[ODM]]に発注するなり、自作するなりした方がいいかもしれない。
 
[[Backblaze]]の[[Storage Pod]]<ref>https://www.backblaze.com/b2/storage-pod.html</ref>では4Uのケースに[[3.5インチHDD]]を縦刺しで45個も入れているので、M.2接続のSSDを縦刺しならば1024個くらい入りそうな気がするので、[[ODM]]に発注するなり、自作するなりした方がいいかもしれない。
  
== 関連項目 ==
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この問題の改善策として、[[インテル]]は「Ruler」という非常に細長いSSD規格を発表した。
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https://japan.zdnet.com/article/35123851/
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ただしSSDやRAIDコントローラーなどのファームウェアにバグがあるとAll Flush Storageとなる確率が非常に高い。HDDでは「物理的に分解してデータを取り出す」というリカバリ業者もいるが、SSDでは無理だ。
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この手のデータ全消去は、2019年11月には[[ヒューレットパッカード]]、2019年12月には[[デル]]がやらかしている。
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昨今のストレージは大容量であり、[[LTO]]などのテープでは容量が足りない恐れがあるため、
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別途[[オールハードディススクストレージ]]を用意して[[バックアップ]]を取るのが望ましいだろう。
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一方、私は[[DVD-R]]を使っていた。
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== 関連項目 =
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* [[日本情報通信]]
 
* [[RAID]]
 
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* [[RAIDケース]]
 
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* [[NAS]]
 
* [[NAS]]
 
== 参考文献 ==
 
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2019年12月11日 (水) 03:57時点における版

オールフラッシュストレージ英語:all flash storage)とは、すべてのドライブにSSDを搭載したRAIDケースNASのことである。

概要

当然ながら速い。 速すぎてサーバーストレージを繋ぐインターフェイス部分がボトルネックになることが多いくらい速い。

こいつの登場でビッグデータの流行で限界といわれたRDBMを力任せでブン回す手法が広まり、流行りかけたNoSQLが下火になったくらい速い。

SSDはHDDと比べ、非常に高速であり、平均故障寿命(MTTF)や平均故障間隔(MTBF)も高い。

欠点

オールフラッシュストレージにも欠点はある。

無駄にデカイ

まず、多くの製品はHDD前提のケースにSSDを積んだだけの製品ばかりなので無駄に1Uを占拠するという難点がある。

最近のパソコン向けSSDでよく見かけるM.2製品のコンパクトさと比較すると巨大な1Uサイズでは99.999%くらいの面積が無駄になっている。筐体の中身はスカスカだ。

BackblazeStorage Pod[1]では4Uのケースに3.5インチHDDを縦刺しで45個も入れているので、M.2接続のSSDを縦刺しならば1024個くらい入りそうな気がするので、ODMに発注するなり、自作するなりした方がいいかもしれない。

この問題の改善策として、インテルは「Ruler」という非常に細長いSSD規格を発表した。 https://japan.zdnet.com/article/35123851/

データが消えた時の衝撃

ただしSSDやRAIDコントローラーなどのファームウェアにバグがあるとAll Flush Storageとなる確率が非常に高い。HDDでは「物理的に分解してデータを取り出す」というリカバリ業者もいるが、SSDでは無理だ。

この手のデータ全消去は、2019年11月にはヒューレットパッカード、2019年12月にはデルがやらかしている。

昨今のストレージは大容量であり、LTOなどのテープでは容量が足りない恐れがあるため、 別途オールハードディススクストレージを用意してバックアップを取るのが望ましいだろう。 一方、私はDVD-Rを使っていた。

= 関連項目

  • https://www.backblaze.com/b2/storage-pod.html